袋井市農政課様の事業で、サカタのタネ掛川総合研究センターの見学に
参加させていただきました。
こちらには何回か伺っていますが、年明けの冬の時期は初めてです。
では、順番にご覧ください。
●トマト
おなじみアイコのオレンジ色バージョンです。
●一本ネギ
「夏扇パワー」と品種名に「夏」が入っていますが、
これは夏を越しやすい品種という意味です。
年明けに収穫するためには、春から初夏にかけて種まきをしなければなりませんが、
この品種は夏越ししやすく、さらに寒さにも強いので低温でもよく伸びます。
●大根
「冬馬力」という力強い名前の大根です。
肥大性に優れ、大根が太りにくい厳寒期の栽培でも、
他品種に比べ、10日~2週間程度早く収穫できます。
こちらは、ミニ大根と冬馬力を並べてみました。
左から、「あやめっ娘」、「ころっ娘」、「冬馬力」
大根はカットされて売られることが多くなりましたので、
使い切れるサイズのミニ大根が求められるようになりました。
●白菜
「冬月90」は圧倒的な耐寒性を誇る品種です。
越冬後の甘み、品質が優れています。
●キャベツ
これから結球する春キャベツ「かおるだま」です。
収穫期間が長く、収量が安定しています。
●ほうれん草
「プログレス」は根張りが良く、収量が高い品種です。
そして、ここ数年、秋になると台風の被害が心配されますが、
「プログレス」は耐湿性が強く、台風などの湿害による黄化が出にくい品種です。
こちらは、「ドンシリーズ」。
「ゴードン」「ドンキー」など「ドン」が付くのは、
「どんどん儲かる」の意味。
葉数が多いので、収量も多く、
さらに外葉が取れやすいので、収穫作業の手間がかかりません。
●小松菜
「はまつづき」は、葉の色の濃さとテリが特徴。
寒さに強く、低温でもよく伸びます。
そして、こちらは本当ならブロッコリーが・・・。
暖冬のため、12月に収穫が終わってしまったそう・・・。
サカタのタネ 掛川総合研究センターには何回かお邪魔していますが、
そのたびに、品種改良の技術に驚かされます。
気候変動の激しさに伴い、暑さや寒さに強いだけでなく、
秋の台風対策としての耐湿性、
もっと言えば、気候変動に鈍感な品種も開発されているお話を
大変興味深く拝聴することができました。
袋井市役所 農政課様、ぎりぎりの申し込みにも関わらず、
参加させていただき、ありがとうございました。
これからは、もっと注意深く広報に目を通します。m(__)m
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