先月、トウモロコシの講座をやらせていただきましたが、
その中で、受講生さんたちが一番興味を持ってくださったのが、
雄花と雌花のお話でした。
トウモロコシの先端に穂を広げているのが雄花。
そして、トウモロコシの実についている
モジャモジャした部分が雌花。
このモジャモジャした毛は、雌花から伸びためしべです。
そう、トウモロコシは一つの株の中に
雄花と雌花両方を持っているのです。
でも、自分の雄花と雌花が同時に咲くことはありません。
先に咲くのは雄花の方です。
こうすることによって、自分の花粉で受粉してしまうことを防ぎ、
強い子孫を残そうとしているのです。
トウモロコシの花は、
オクラやれんこんのように華麗ではありませんし、
アブラナ科の野菜の花のように
目立った色をしているわけでもありません。
これは、風が花粉を運んでくれるために、
昆虫を呼び寄せる工夫をしなくてもいいからだそうです。
でも、茎の一番高いところに雄花を咲かせて、
出来るだけ遠くへ花粉を飛ばそうというその姿を見ていると、
トウモロコシが急にいとおしくなってきませんか?