”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

見えそうで見えない社員食堂

2010-06-22 15:46:55 | 食育

来月の事業所給食担当職員研修会に向けて、

社員食堂での地元農産物利用状況について調べています。

農水省が行っている「地産地消給食等メニューコンテスト」の

社員食堂部門で各賞を受賞している企業は、

地元の直売所、JAを通じて、

あるいは生産者から直接、農産物を購入しています。

それでは、この静岡県西部の企業はどうしているのか?

まず、数か所のJA営農センターに問い合わせてみました。

しかし、どこも学校給食、病院、レストランとは取引があっても、

社員食堂とは関わりがありませんでした。

そこで、今度は直接、磐田市の某企業に電話を!

どの部署にかけたらよいのかわからなかったので、

とりあえず総務に電話をしました。

「社員食堂での地元農産物利用についてお尋ねしたいのですが・・・

 担当の管理栄養士様はいらっしゃいますか?」

総務部→人事部→ある男性社員・・・と電話は回され、

その間、お待たせミュージックをずっと聞かされました。

「社員食堂の管理栄養士様ですか?」と伺うと

「いいえ、違います。しかし、社員食堂のことなら何でもわかります。」

とその男性はおっしゃるので、質問を続けると・・・

「あ~あ、それなら、私どもの福利厚生部門である

 関連会社に電話をして下さい。」

電話をしましたよ~。

やっと質問できました。

「社員食堂で地元農産物はどのくらい使われていますか?」

「私どもは、○○という社員食堂受託業者に任せておりますので

 その中で地元農産物がどのくらいの割合を占めるのかは

 把握できておりません。

 お茶とお米は静岡県産ですが・・・」

確かに、その業者様は全国展開している大手外食産業で、

食材に関しても独自のシステムを構築して

安心安全に配慮されています。

しかし、企業の規模が大きくなればなるほど、

社員食堂に食材が届くまでに多くの人の手が加わり、

地元農家と社員の胃袋はなかなか結びつかない・・・

そう感じました。

コメント
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