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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

16年越しのル レクチエ

2023-12-24 00:07:02 | 果物

新潟県特産の洋梨「ル レクチエ」を送っていただきました。

一度も食べたことはないけれど、私にとって思い出深い果物です。

そして「ついに会えた!!」という思いで感慨もひとしお。

 

  

  

私がこの「ル レクチエ」を初めて見たのは、NHKのお昼の番組でした。

調べてみると2007年の放送のようです。

 

  

2005年の暮れに、私は今の「野菜ソムリエpro」に名称が変わる前の

「ベジタブル&フルーツマイスター」の資格を取得しました。

この資格取得のための勉強もかなり厳しかったのですが、

本当の厳しさは資格取得後に待っていました。

常に新しい野菜や果物の情報に目を向けていなければならない。

しかし、16年前は今のように野菜や果物に特化した情報番組も多くはなく、

また簡単にネットで情報収集できる時代でもありませんでした。

  

だから、たまたま見た番組で野菜や果物の情報が流れると、すかさずメモ!!

「ル レクチエ」もそうやって知った果物でした。

その時のメモ、今でも取ってあります。

  

  

  

しかし、「幻の洋梨」と言われている「ル レクチエ」。

静岡のスーパーに並ぶことはなく、簡単に私の元にはやって来ませんでした。

それが16年の後に、

まさか、こんなことがあるなんて!!

 

  

  

早く味わってみたいけど、食べ頃5つのサインを読んでみると

次のようになっています。

色・・・果実全体が黄色に変わる。(表の絵のような色)

香り・・・甘い香りがしてくる。

軸・・・茶色の軸が黒くシワシワになる。

首・・・軸に近い実の首の部分が黒ずんでくる。

硬さ・・・手に持つとやや弾力のある感触になる。

 

  

  

色のところにある「表の絵のような色」というのは

このパッケージに描かれたイラストの色を指しています。

まだ、この黄色にはなっていないかな?

  

  

甘い香りもまだ。

茶色の軸はシワシワとは言えない。

首の部分の黒ずみは、ひとつには見られる。

そして、弾力はまだ感じられない。

  

 

多分、1枚目の写真の右側の「ル レクチエ」の方が食べ頃が早く来そう。

本当に楽しみです。(^-^)

ありがとうございます。

  

 

※「ル レクチエ」の表記については、「ル・レクチエ」「ル レクチェ」という表記も見られますが、

 新潟県で統一されている「ル レクチエ」という名称を使わせていただきました。

※「ル レクチエ」は17世紀の果樹園芸家であり、執事としてもフランス宮廷に仕えた

 「ル・レクチェ氏」に由来しています。人名なので意味はありません。

 

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芝栗・山栗と栽培栗

2023-09-22 12:44:28 | 果物

昨日、お野菜の先生から栗おこわをいただきました。

  

  

 

9月2日にいただいた栗おこわは、こちらです。

  

  

比べてみると、昨日いただいた栗おこわの栗は

小粒ではあるが黄色が鮮やかに見えます。

ただ、9月2日の栗が大粒のまま残っているのに対し、

昨日の栗は崩れてしまっているものもあります。

  

  

お話を伺ってみると、昨日の栗は芝栗(山栗)だそうです。

つまり、山に自生している栗で、古くは縄文時代から食用とされてきたもの。

栽培用に品種改良された栗の原種となっています。

(9月2日の栗は、栽培用品種でこちらも先生が育てられています。)

  

 

先生のお話しでは、

「この暑さの中、芝栗には虫食いがひとつもなかった。

 また、栽培用の栗よりも甘いことがわかりました。

 自然のものは、素晴らしい力を持っていますね。」

   

人の手をかけずに、山の中で育った栗は、気温の変化、天候の変化に耐え、

生き抜く力を自然と身に着けるということでしょうか?

  

 

先ほど、「おこわに入れた芝栗の中には、崩れてしまっているものもある。」

と、書きましたが、

芝栗は、栗くり坊主という栗の皮を剥く道具を使うと、

実が崩れてなくなってしまうので、

一度栗を茹でてから取り出すという工夫をしてくださっています。

 

   

私は、何度も書いていますが、

握力が極端に弱い上に、腱鞘炎もあるので、栗の調理は最初から諦めています。

ただただ、先生のお手製の栗料理をいただくだけですが、

いつも以上に手間をかけてくださった芝栗のおこわ、

滋味あふれる味を感謝していただきました。

 

  

 

昨日は、大量のオクラを消費するために、オクラとお豆腐のうどんを

お昼に食べる予定でしたが、

芝栗のおこわをいただいたので、うどんはミニサイズにし、

豊かなテレワークランチとなりました。

  

ごちそうさまでした。

 

 

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今年初梨 秋麗いただきました!!

2023-08-21 21:44:39 | 果物

今年初の梨 磐田産 秋麗をいただきました。

   

見た目は秀麗とは言い難いのですが、

まず、その糖度に驚きます。

糖度13と言われていますが、酸味をほとんど感じません。

  

濃い甘み、緻密な肉質、シャキシャキとした食感、みずみずしさ・・・。

 

見た目は悪いけど、最高においしい梨・・・

と書かれたものを見つけました。

でも、この見た目も含めて、秋麗の個性だと思います。

  

 

ところで、秋麗は幸水と筑水を交配させて生まれた青梨です。

幸水も筑水も赤梨なのに、その子供は青梨。

ということは、幸水にも筑水にも青梨の血が入っている???

  

気になりだすと、調べずにはいられない野菜(果物)オタクなので、

ここから先は、興味のない方はスルーしてくださいね。(^-^)

  

●まず、赤梨と青梨について

 赤梨・・・皮の部分が赤い色をしており、ザラザラとしている。

      代表的な品種は幸水

 青梨・・・皮の部分が緑色を帯びており、赤梨に比べるとつるっとしている。

      代表的な品種は二十世紀

 

    

●ここからは、梨の交配について(赤梨は赤字、青梨は青字、不明は黒字で表示します。)

秋麗幸水×筑水 これを元に幸水と筑水の生い立ちを調べます。

   幸水菊水×早生幸蔵

      菊水=大白×二十世紀

   

   筑水豊水×八幸

      豊水幸水×イー33(石井早生×二十世紀

      八幸八雲×幸水

         八雲二十世紀の品種改良

 

こうしてみると、秋麗の親である幸水も筑水も赤梨でありながら、

そこには、最強の青梨「二十世紀」の血が流れていることがわかりました。

 

秋麗は、見た目も悪く、また栽培にも手間と時間がかかる

難しい品種と言われています。

しかし、一度味わえば、絶対にその魅力が伝わると思います。

秋麗が、二十世紀に次ぐ青梨のホープとなりますように。

 

  

ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

秋麗を使ったお料理は、次の記事で紹介させていただきますね。

   

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最後の栗おこわから栗の追熟を学ぶ

2022-11-14 00:26:02 | 果物

お野菜の先生が、「今年最後です。」と言って、

栗おこわを届けてくださいました。

  

  

冷蔵庫に保管してあった栗が痩せてしまったけど、

皮を剥いてみたら甘みが強くなっていた・・・

そうおっしゃっていました。

 

たしかに、まるで甘露煮のような甘さで、ホクホク。

以前にいただいたものよりも甘みが強くなっています。

  

栗もさつまいもやかぼちゃのように追熟するのか?

考えたこともありませんでしたが、調べてみましょう。

   

そもそも栗は、秋に実を落として春に芽を出す種子です。

そのため、栗は冬の時期にでんぷんを糖に変えることで栄養を蓄え、

春の発芽に備えます。

  

そこで、糖を蓄える準備を始める冬と同じ環境に栗を置くことで、

栗は糖を蓄えようとする・・・つまり追熟させることができるというわけです。

栗に「今は冬だ!」と思い込ませる温度と言ったら、

冷蔵庫のチルドルーム、0℃前後が望ましいでしょう。

  

お野菜の先生が冷蔵庫で栗を保存していたため、

栗は「冬だ!」と思い込んで、せっせと糖を蓄えてくれました。

  

おいしい栗おこわは栗の勘違いの賜物ですね。

   

ちなみに、0℃前後で栗を保管すると、

3日の保存で糖度は2倍に増え、30日の保存で約4倍に増えるそうです。

ところが一方、常温で保存すると、呼吸などで糖を消費してしまうため、

糖はどんどん減ってしまいます。

  

栗に冬だと思い込ませる保存温度、大切ですね。

来年の栗のシーズンに備えて忘れないようにしなければ!!(^-^)

 

おいしい栗おこわから、また学ばせていただきました。

 

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柿はサラダで

2022-11-13 00:28:16 | 果物

今年は次郎柿が大豊作とのことで、よくいただきます。

サイズも大き目で甘みも強いです。

  

このまま果物としていただくのも良いのですが、

我が家ではサラダに使うことが多いです。

柿は酸味がない果物なので、酸味を加えると食事に合います。

  

それでは、最近お気に入りの柿を使ったサラダをご覧ください。

 

  

柿のバルサミコサラダ

柿をバルサミコ酢とはちみつで和えるだけです。

  

  

柿と白菜の芯のレモンペッパーサラダ

白菜は、松島交配新六号の芯を使いました。

芯は白菜の中で一番甘みが強い部分ですが、

これが松島交配新六号だと最高においしい!!

レモン汁を入れたドレッシングで和え、黒コショウをふります。

  

  

柿の入ったキャロットラぺ

おなじみのキャロットラぺに柿の千切りを加えました。

  

 

すべてオレンジ色、いえ、柿色のサラダですね。

サラダにした方がモリモリ食べられるような気がします。

 

 

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