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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

摘果の効果

2015-12-21 11:25:20 | お勉強

みかん学習会レポート第三弾!

今日は、ポンカンの摘果について、

ご紹介させていただきます。

  

収穫体験をさせていただいたポンカン畑に、

並んで植えられていた2本の樹。

でも、実の大きさが全然違うのです。

日当たりの条件も変わらないはずなのに・・・。

  

1本目をご覧ください。

 

  

小さめのサイズですが、たくさんの実が生っています。

表皮もつるつるしています。

  

 

では2本目。

すぐ、お隣のこちらの樹をご覧ください。

 

 

実、ひとつひとつがとても大きく、

表皮はゴツゴツしています。

そして、枝も太くしっかりしています。

  

2本目の写真は、摘果がしっかりされたポンカンです。

摘果とは、果実が生りすぎている樹の

極端に大きな果実や小さな果実を落とすことです。

こうすることにより、品質を揃えることができ、

樹も疲れないので、次年度の収量も安定します。

  

摘果作業は、夏の暑い時期に始まりますが、

摘果をきちんとすることで、

大玉で高品質のポンカンを寒い冬にいただけるのですね。

  

みかん学習会の様子を3回に渡ってお伝えしてまいりましたが、

みかん=静岡県と言ってもらえるように、

いろいろな場面で、その魅力を発信していきたいと思います。



JAしみず、ご担当者様、ありがとうございました。

 

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最後は人の力 清水のみかん

2015-12-20 10:06:49 | お勉強

昨日のみかん学習会レポート第二弾!

今日は、柑橘共選場について紹介させていただきます。

光センサーによる最新選果システム、

でも最後の要となるのは・・・。(*^_^*)

  

●清水のみかんは、このピンクのコンテナで出荷されます。

 

 

 

●出荷者は、こちらで「どこの畑なのか?」

 「出荷量はどのくらいなのか?」などを入力します。

 

 

 

●大型の機械で運ばれていきます。

 

 

 

●最初のチェックポイントは人の目

 

 

ここで、色、大きさ、傷、浮き皮などをチェックし、

不合格だったものは、中央のちりとりに入れられます。

次々に押し寄せるオレンジの波。

どの子も同じように美人さんに見えるのですが、

「審査員」の目は厳しいです。

  

 

●最新鋭の光センサーを搭載した3台のカメラで

 糖度、酸度、す上がり(水分が少ない状態)、

 浮き皮、横径などをチェックします。

 

 

 

●ここで、もう一度人の目によるチェックが入ります。

 

   

 

●等級別に箱詰めされていきます。

 

 

大きく分けると、無印→良→優→秀となりますが、

その中も大きさなどによって細かく分類されており、

全部で13の等級に分かれるそうです。

 

 

●あっぱれ!!

 

 

実は、「秀」を超えるものも存在します。

それは、「あっぱれ」。

「あっぱれ」だけは、最後の箱詰めも人の手で行われます。

  

右が「あっぱれ」 左が「無印」

 

  

  

食べ比べをしてみると、

「無印」も十分においしいのですが、

「あっぱれ」の味の濃さといったら、驚き!!

みかんに「コク」を感じたのは初めての経験です。

  

※等級には、糖度と酸度のバランス、

 外観などが加味されいますが、

 等級が低いものが美味しくないという意味ではありません。

 

  

最新鋭のこの選果システムを開発した技術も

もちろん素晴らしいのですが、

必ず人の目によるチェックが入ります。

最後にみかんを守るのは、人の力なのです。

 

清水のみかんは、最新技術と人の叡智によって、

大切に育てられていました。(*^_^*)

 

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平らなみかん畑で

2015-12-19 16:01:45 | お勉強

JAしみず様による野菜ソムリエのための

みかん学習会が開催され、

産地見学、収穫体験、選果場の見学など

盛りだくさんの体験をさせていただきました。

  

その内容については、順にご紹介してまいりますが、

まず最初に基盤整備事業で造成された

新しいタイプのみかん畑について書かせていただきます。

 

  

清水でみかん栽培が始まったのは、明治の初期。

清水は山間地がほとんどで、稲作には向かない土地だったため、

日当たりの良い傾斜地を利用して

みかん栽培が行われるようになったのです。

  

ところが、昭和40年にみかんが大暴落。

それをきっかけに、みかん栽培をやめる農家が増えました。

傾斜地では、なかなか他の作物を植えることもできず、

かといって新規就農者には難しい土地。

  

そこで、平らな土地でみかんを栽培したらどうか?

ということになり、急傾斜地が整備され、

平坦な大区画農地に集約されました。

  

見学させていただいたのは、新丹谷(あらたにや)造成地区です。

上から見ると、みかんの樹が整列して植えられています。

 

  

この新丹谷地区の農地は30ha。

全造成には10年かかっています。

平成15年、造成された土地から順に、

みかんが植えられ始めました。

  

平らな土地なので作業がしやすく、

樹も大型の機械が通れるように等間隔で植えられているため、

かなり作業効率が上がったそうです。

  

太田ぽんかんの収穫体験をさせていただいた畑も

もちろん造成された平坦な土地。

 

 

子供の頃、傾斜地でおっかなびっくりみかん狩りをしたことを思うと、

ずいぶん楽になりました。

  

ぽんかんの収穫体験をさせていただいたところを

遠くから眺めると、こんな感じです。

 

 

「みかんの丘」という文字は、

椿の樹を植えて作られています。

  

急傾斜の畑を平らにし、

車が入って行けるように農道を整備する。

これで、重労働は軽作業に変わり、

農業者の高齢化にも対応できるようになりました。

また、一人でもできる作業が増えたと言われてます。

  

この取り組みにより、新規就農者がみかん栽培に乗り出し、

清水の町とそこに暮らす人が

もっともっと元気になるといいですね。

 

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サカタのタネ農場見学

2014-11-13 13:14:37 | お勉強

サカタのタネ 掛川総合研究センターに

視察研修に伺いました。

これは、袋井市農政課さんの

「はじめよう!売れる野菜づくり」という事業によるもの。

  

私も、来月、同事業の一環で料理講座をやらせていただくので、

ご一緒させていただきました。

  

直売所向け おすすめ野菜品種を見せていただきました。

  

その一部を紹介させていただきます。

  

  

●夏扇2号(白ねぎ)

 

2号、3号、4号と号数が増えるに従って、早生品種となります。

葉折れが少なく、病気に強い品種。

 

  

 

●夏の守(大根)

 

横に収穫されているのが、夏の守です。

肌がきれいで、まっすぐに育つ品種。

さくさくと歯ごたえが良いので、生食向きです。

 

  

  

●あやめ雪(かぶ)

  

地上に出ている部分が紫色で、地中の部分が白の美しいかぶ。

甘味が強く、きめが細かいので、サラダに向いています。

 

  

  

●緑帝(ブロッコリー)

  

頂花蕾だけでなく、脇芽も収穫できます。

 

  

  

●美星、オレンジ美星(カリフラワー)

 

手のひらにのるくらいのコンパクトサイズ。

みずみずしく、生食にも向いています。

 

  

  

●タイニーシュシュ(白菜)

  

葉に毛がないので、食べやすく、生食向き。

夏場も収穫できるので、レタス類の少ない時期に

サラダに使うことができます。

 

  

  

●新藍(キャベツ)

  

根こぶ病に強い品種。

採れたてをいただきましたが、

甘味の強さとみずみずしさに驚きました。

 

  

 

●トラッド(ほうれん草)

  

葉の数が多いので、1株が重量があります。

べと病に強いのも特徴。

今は葉の色が、淡いグリーンですが、

寒さに当たると、色も濃くなってきます。

 

  

  

ずっと前を車で通るだけだったサカタのタネに

やっと入ることができ、大感激!!

でも、それ以上に気づくことも多かったです。

それは、また追々書かせていただきますね。 (*^_^*)

 

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乳製品で介護食

2014-10-19 07:45:51 | お勉強

昨夜、地元食推協の勉強会が開かれました。

株式会社明治の栄養士さん考案のレシピをもとに

乳製品を取り入れた介護食を実習しました。

 

 

お料理とそれに使われている乳製品、栄養食品は次のとおりです。

  

・チーズ入りかに玉のあんかけ

(牛乳、ピザ用チーズ、明治トロメイクSP

・かぼちゃのサラダ

(ヨーグルト、明治メイプロテインZn

・キャラメルほうじ茶ゼリー

明治メイバランスMiniキャラメル味

 

 

今回、一番難しかったのは、青字で書いた食材。

病院や介護施設でお仕事をされる方々にとっては

ごく普通に使われているものかもしれませんが、

まず、名前と商品が一致せず、調理がスムーズに進行しませんでした。

 

   

明治トロメイクSPは、

溶かすだけで味を変えずにとろみがつくというもの。

 

明治プロテインZnは、

その名前のとおり、食事に混ぜるだけで

手軽にたんぱく質が摂れるが摂れるというもの。

同時に、亜鉛、鉄、カルシウムも摂取することができます。

  

明治メイバランスMiniというのは、キャラメル味以外にも

色々な味があります。

バランスよく、栄養補給が行えるように設計された流動食。

 

  

私は、両親の看病はしましたが、

介護の年齢に達する前に、二人とも他界してしまったので、

介護食については不勉強なのですが・・・。

栄養バランスが優れていて、なおかつ、

飲みこみやすく食べやすい、そして味も良い。

ずっと食を楽しめるような工夫を感じました。

 

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