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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

慎重さがすごい!!

2017-11-04 19:53:32 | お勉強

昔は、公言することをはばかっていたけれど、

この年齢になると、恥ずかしげもなく言えるものです。

私、勉強が大好きなんですよ。(^-^)

  

特に食品の機能性の話が大好き!!

だから、静岡県立大学公開講座のテーマが

「食品の機能から健康を考える」と知った時、すぐに申し込みました。

 

そして、今日が第1回目。

今日の講座のテーマは、

「緑茶の効能:インフルエンザ予防を中心に」。

静岡県にふさわしいテーマですね。

講師は、医学博士でもあり、

現在 静岡県立大学 薬学部教授の山田浩先生。

  

緑茶には、カテキンをはじめとして、

インフルエンザ予防が期待される成分が多く含まれています。

そこで、緑茶でうがいをすることで、

どのくらいインフルエンザや風邪予防に効果があったか、

静岡県外の小学校や老人ホームで臨床研究を行いました。

 

さらに、緑茶の飲用習慣とインフルエンザ発症との関連や

緑茶の1日の飲用量とインフルエンザ発症との関連の調査も

小学校や医療従事者対象に行われました。

  

緑茶はうがいに使っても、飲んでも

インフルエンザ予防に効果があるような結果は出ているのですが、

もっともっと対象人数を増やし、

科学的に確実な検証結果を出したいとお話になりました。

 

その慎重さが、とてもすがすがしく感じられました。

受講生の質問に対しても、データに出ていないことは、

はっきり「わかりません。」とおっしゃって、推測でお話になることはありません。

 

こうやって、長い時間をかけて、

正しい健康情報は形成されるのですね。

 

そうしてみると、健康情報番組で

5~6人を対象に、2週間くらいの短い期間で、

同じものを集中して食べさせ、

「体重が減った」とか「血糖値が下がった」とかいう実験って

どれだけあてにならないか・・・。(@_@。

 

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袋井の気候と人の手がネットを編む

2017-08-22 16:28:55 | お勉強

日本野菜ソムリエ協会名古屋支社で

「袋井市の生産者さんから学ぶ★賞とりクラウンメロンの舞台裏」

という講座が開催され、受講させていただきました。

講師は、袋井市 安井農園の安井孝政さん。

 

安井農園さんには見学に伺ったこともありますが、

まだまだ知らないことがいっぱいありました。

特に今回感じたことは「人の手」。

順にご紹介させていただきますね。

  

1安井農園さんの環境

 ・水田が周囲に広がっており、日光を遮るものがない。

 ・水田のおかげで、夏場でも気温が2~3℃低い。

この環境の中に、南側の屋根部分が北側よりも大きく、左右が不対象になっている

スリークォーター型温室が、東西に並んでいます。

太陽光を十分に取り込める環境ですね。

  

  

2大事なのは土づくり

クラウンメロンは、1回作るたびに、土壌消毒を行います。

消毒には農薬は使わず、蒸気の熱で土を蒸すことにより殺菌を行います。

苗を植える前に、土を手でこねます。

この練り方ひとつでメロンの良し悪しが決まると言われるほど、

熟練の技が必要です。

  

  

3苗を植えます

種まきから20日経った苗を植えていきます。

「苗作りは半作」という言葉があるように、メロン栽培において大変重要な部分です。

同じ日に種まきをしても、生育状況には差があります。

生育の具合を見て、植える場所を決めていきます。

また、夏は日差しが強く乾燥しやすいので、土を多くかぶせ、

冬は土から出すような形で植えるなど、季節によっても植え方を変えていきます。

  

  

4交配も人の手で

種まきから約50日で花が咲きます。

雄花の花粉を雌花に付けて交配を行いますが、

ここでも活躍するのはミツバチではなく、人の手です。

安井農園さんでは、毎日400もの交配を行います。

これをミツバチに任せられたらどんなに楽か・・・。

しかし、ミツバチは気まぐれで曖昧なので、人の手でひとつひとつ行います。

  

  

5一木一果

クラウンメロンは、1株にひとつの果実だけを生らせる栽培なので

最も良い果実だけを選び、残りは摘み取ってしまいます。

 

これは、お尻の部分がボコッと出ているため摘み取られた果実です。

   

しかし、もっとすごいのはこちら。

この小さい状態で、良いメロンになるかどうか判断され摘み取られたものです。

 

できるだけ、早い状態で摘み取った方が、木のストレスも少なくて済むわけですが、

この状態で判断できるのは、経験の賜物ですね。

 

  

6ひとつだけ果実を残したら、芸術作品へと仕上げていきます。

ヘタの形、ヘタの太さも品評会では評価のポイントとなります。 

  

 

こうして、最後の仕上げに入ります。

日差しから果実を守り、温度管理、水管理をさらに注意深く行うことにより、

色白の肌に美しいネットが編まれていきます。

  

  

生産者としての仕事はこれで終わりではありません。

250名の生産者様が持ち回りで、4月~6月に種採りを行い、

さらに良いメロンを目指して品種改良にも余念がありません。

  

あの美しいメロンのネットは、成長しようとするメロンの強い力に

硬くなった表皮が耐えられなくなってできたものですが、

ひと編み、ひと編み生産者様の手が作り上げたもの・・・。

そんなふうに思わせてくれた安井さんのお話とお人柄、

そして袋井のクラウンメロンに心から感謝申し上げます。

 

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1日10g、年間4kg

2017-08-09 17:44:38 | お勉強

シュガーレディ浜松さんによる

「あなたの知らない添加物 ~身の回りにある食べ物の秘密~」

という講座が、はーとふるプラザ袋井で開催されました。

  

とても面白い実験を見せていただきました。

   

  

炭酸水+ガムシロップ+クエン酸+L‐アスコルビン酸+エッセンスで

炭酸飲料ができます。

それぞれの添加物には意味があります。

 ●ガムシロップ・・・甘みを付ける。

 ●クエン酸・・・すっきり感を出す。

 ●L‐アスコルビン酸・・・「レモン〇個分のビタミンC」という付加価値を付ける。

 

エッセンスは3種類あったので、3種類の炭酸飲料が出来上がりました。

加えたエッセンスは、左からコーラエッセンス、レモンエッセンス、オレンジエッセンス。

  

  

こちらは、豚骨ラーメンのスープです。

たんぱく加水分解物+アミノ酸+塩でベースを作ります。

それに加えるのは

ポークエキス+チキンエキス+野菜エキス+粉末醤油+ガーリック+ジンジャー

+ホワイトペッパー+乾燥ねぎ+ごま+甘草エキス+クエン酸+増粘剤+スキムミルク

 

ここでも、加える添加物には意味があります。

 ●甘草エキス・・・塩味をマイルドにする。

 ●クエン酸・・・すっきり感を出す。

 ●増粘剤・・・豚骨らしいとろみを出す。

 ●スキムミルク・・・白濁した感じを出す。

  

  

次は人工イクラを作ります。

アルギン酸ナトリウム+凝固剤で周りだけを固めます。

そこに、コチニール色素を加え、スポイトで増粘剤の中に一滴一滴落とすと、

イクラが出来上がります。

 

 

色々なことがわかりました。

最近、透明の飲料が人気です。

人気の理由は、「色が付いていないから体に良さそう。」と

ある女の子が答えているのをテレビで見たことがあります。

でも、炭酸飲料を作った実験でもわかるように、

「色が付いていないけど、フルーツの香りがする。」ということは、

最後のエッセンスを入れていないだけで、香料は入っています。

   

「豚骨ラーメンのスープだから、こんなに添加物を加えるのですか?

塩ラーメンだったら、ここまで加えなくてもできますか?」

と質問させていただいたところ、

「塩ラーメンには、もっとたくさんの塩分を加えます。」とのこと。

カップ麺に「健康」を求めてはいけないようです。

   

また、「保存料無添加」の表示にも注意が必要です。

保存料の代わりになるグリシン(日持ち向上剤)が入っていることも!!

   

ただ、生産者の数と消費者の数のバランスが崩れ、

生産地や加工地と消費地との距離が離れてしまった今、

私たちの生活が食品添加物無しでは成り立たないこともわかっています。

 

できることは、今日のタイトルでもある

一人当たり1日10g、年間4kgという食品添加物の摂取量を

少しでも減らす努力をすること。

無理のない範囲で外食、中食の頻度を減らし、

これまでもやってきたように、できるだけ手作りを心がけようと思います。

 

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心とお家、スッキリさせよう!!

2017-01-20 20:46:32 | お勉強

中遠地域農山漁村ときめき女性連絡会の研修会が開かれました。

テーマは、「心とお家をスッキリ保つ整理収納のしかた」。

講師は、整理収納アドバイザー1級の鈴木あいか先生。

  

私は、以前にもブログに書いたことがありますが、

仕事が忙しくなるにつれ、

家の中が事務所状態になっていきました。

それが、昨年夏に、だし講座のテイスティング用トレー20セットが

段ボール箱に入って届いたあたりから、

家の中は、事務所から物置に変わっていきました。

 

もう、動線が悪くて、毎日足をぶつけています。

そして、色々な整理が追い付かなくなり、

毎日ものを探してばかりいます。

 

もう、本当に何とかしなきゃ!!

だから、この研修会だけは何としても出たかったのです。

 

だいたい、今の状態は

忙しい(時間がない)→ あとまわし → イライラの悪循環です。

  

まず、先生が

整理、収納、整頓、片付け、掃除

という5つの言葉の定義を教えてくださいました。

 

  

整理・・・必要なものと必要でないものを分けて捨てること

収納・・・置き場所を決めて、しまうこと

整頓・・・見た目よく整えること

     片付け・・・整頓の一部で、使ったものを元の場所に戻すこと

掃除・・・ほこりや汚れを取り除くこと

  

だから、ものを片付ける順番としては、

整理 → 収納 → 整頓 → 掃除

の順にやると効率よく片付きます。

  

次に、片付け占いみたいなことをやりました。

黄色、オレンジ、青、緑、黒の

形の異なる図形のカードをどのように収納するかで

その人の性格がわかるのだそうです。

 

 

私は、アーティストタイプだと言われました。

ほとんどの人は、管理者タイプだったのに・・・。(^^;

  

そして、身近なもの(牛乳パックやティッシュケースなど)を使った

収納法を教えていただきました。

 

  

 

一番印象に残ったことは、収納は目的ではないということ。

本当の目的は、その先にある自分の時間。

その時間を輝かしいものにするために、

まずは、捨てようっと!! ヽ(^。^)ノ

 

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ゆるベジを体験してきました

2016-10-05 14:55:32 | お勉強

袋井市のどんどこあさばで、ふくろい未来づくりラボ主催

ゆるベジ講座が開かれました。

ゆるベジ」の本は持っており、

これまでもいくつか真似して作っていましたが、

一度きちんと受講したいという思いがありました。

   

講師の足立先生に、おろしにんじんのウニ風ペーストと

大豆の唐揚げを教えていただきました。

 

  

 

  

 

野菜ソムリエでもある伊藤先生には、

生にんじんドレッシングを教えていただきました。

 

  

  

そして、足立先生と伊藤先生お2人に、

チンジャオ焼き春巻きをご指導いただきました。

 

  

   

 

そして、ゆるベジ料理とどんどこあさばのレストランとのコラボで

こんな贅沢なランチをいただきました。

 

 ・おろしにんじんウニ風ペーストの軍艦巻き

 ・大豆の唐揚げ

 ・チンジャオ焼き春巻き

 ・ベジ牛丼の具(牛肉の代わりに板麩が使われています。)

 ・ミニ茶碗蒸し

 ・野菜たっぷり味噌汁

 ・野菜サラダ 生にんじんドレッシング

 ・まるごと豆豊

 ・豆豊ハンバーグ

   

にんじんだけで作ったウニ風ペーストですが、

わさびと合わせると本当にウニの味になるから不思議。

 

材料もとってもシンプル。

野菜のおいしさが存分に味わえる、

でも決してマクロビオティックのような制約はありません。

幼稚園の食育クッキングで使えそうなヒントもいっぱい。

 

本当に楽しく、おいしい講座でした。

足立先生、伊藤先生、ありがとうございました。

 

  

尚、次回10月23日(日)は、9時30分~11時30分の予定で

私がだし講座をやらせていただきます。

こちらにも、ぜひ遊びにきてください。(*^-^*)

 

 

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