UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

夜明けに、そんなにいろいろ一度に頼まれてもなあ・・・

2016-09-12 00:23:11 | 日記

先日、とても夜更かしをしてしまいました。ですから、ひと寝入りしたと思ったら夜が明けておりました

空にはバラ色の雲、なかなか美しい夜明けだなあと、やはり光あふれる朝は何物にも代えがたいなあなどと殊勝なことを考えておりましたら、かつてシャンソン歌手の岸洋子さんが歌っておりました「夜明けのうた」という歌を思い出しました。

この歌、1964年にシングㇽレコードで発売されたそうです。1964年といえば、GGIがやっとこさ北の大地で学校を卒業させてもらった年です、体育の単位などが足りなくて、そのうえ授業料を使い込んで未払いだったりして、卒業するのにたいへんモタモタいたしました。いまは遠き、いささか苦き思い出であります

【夜明のうた」の歌の歌詞は以下のとおりです

(作曲:いずみたく 作詞:岩谷時子)

夜明けのうたよ
あたしの心の きのうの悲しみ
流しておくれ
夜明けのうたよ
あたしの心に 若い力を
満たしておくれ

夜明けのうたよ
あたしの心の あふれる想いを
判っておくれ
夜明けのうたよ
あたしの心に おおきな望みを
抱かせておくれ

夜明けのうたよ
あたしの心の 小さな倖せ
守っておくれ
夜明けのうたよ
あたしの心に 思い出させる
ふるさとの空

この歌をお聞きなりたい方は以下のサイトをどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=7LL-Atpsuec

この歌、まあ、俗に言うところのラブソングでありませう。でもですねえ、GGIが思うに、岸洋子さん、いくらラブソングとは言え、一度にいろいろなことを夜明けさんに頼み過ぎではないでせうか

曰く、あたしの心のきのうの悲しみを流してください、曰く、あたしの心に若い力を満たしてください、曰く、あたしの心のあふれる想いを判ってください、曰く、あたしの心に大きな望みを抱かしてください、曰く、あたしの心の小さな幸せを守ってください・・・

はっきり申し上げて、ちょっと欲張り過ぎですね。恋多き女の勝手な欲張りソングであります。そんなに一度にたくさん頼まれても、夜明けさんは困惑するだけでありませう、夜明けさんは以前から言っております。「願い事は一度に一つにしてください」

などといつもながらどうでもいいことを考えていたのですが、ウィキペディアさんに意外な事実を教えてもらいました。ウィキペディアさんによりますと、この歌、元々は1963年に日本テレビで放送された坂本九主演の連続ドラマ「ぼうや」の主題歌として九ちゃんが歌っていたそうです。

彼のシングルレコードのタイトルは「夜明けの」、この「夜明けの唄」は働く少年を勇気づける歌であったそうです。九ちゃんは「僕」という歌詞で歌っていたのですが、岸洋子さんはこれを「あたし」と置き換えて歌ったことによって、勤労少年の歌を欲張り女のラブソングに変えてしまったとのことであります。

う~ん、驚きましたね。勤労少年の歌であれば、当世流に申しますと、格差社会のなかで安い時給で働かされている非正規の若者たちの歌であれば、いろいろの頼みごとをしたくなるのは当然であります。したがいまして、この歌詞も決して欲張りではなく当然の希望を語ったものであると言えます。坂本九さんは正しい歌を歌っていたのです・・・・

今日の写真はわが庵の夜明けのうたでず。わがガーデンではナンキンハゼ君と関電の電線クンが高さを競っております。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!