先日の日記に、わが湖国のオペラホール、びわ湖ホールの回廊を撮った写真を載せて、この人影のない回廊の光景、なんとなくシュールレアリズムの画家キリコの作品のような雰囲気がするなどといささか強引なことを記しましたが、今日はさらに強引すぎる話です
今日の写真、やはりびわ湖ホールで撮ったものです。中ホールの外側の広い通路を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。
彼方にわが淡海を望むことができます。人影ひとつなく、まことに心地よい光景であります。しばらく眺めていて、この光景、キリコではなく、青空を描くことが好きであった同じくシュールリアリズムの画家ルネ・マグリットの絵のような雰囲気だなあ、もう少し陰影に富んでいれば、そして彼の作品によく登場する黒い帽子をかぶり黒いコートを身にまとった人物が姿を現せば、一段とマグリットふうになるなあ、などと勝手に想像をたくましくしました
この湖畔に建てられたホール、ロケーションが抜群であるだけでなく、なかなか贅沢な建物、贅沢すぎるといってもよい建物です。湖を埋め立てて建てられたのです。
この通路に立って、びわ湖の方を眺めながら、
「ほんまにゼータクな建物やなあ、これ240億円ほどかかったという話や、それに未だに赤字で県が毎年十億円ほどのカネを助成、これらは全部税金、まあほんまなら監査請求ものやけどなあ・・・・そう言えば、オレなあ、このホール建設の計画が持ち上がったとき、何考えているのや、そんな大金投入するなんて、他にやらないかんことたくさんあるやろ、と当時の知事に手紙書いたことがある、文化は建物ではないと文化行政の在り方を厳しく説いた長~い手紙や、いつまでも返事がこないので、こら!失礼やないかといったら、一応知事からシブシブの返事が来たけど、結論は見解の相違・・・」
とGGIが申しましたら、近くにいた知人が教えてくrました。
「このホールなあ、三代ほど前の知事が、自分の名を残すために建てたんや、はじめは《1000メートル・タワー》なるものを建てたかったらいしいけど、それは余りにもアホ過ぎるアイディアやいうことで、このホールを建てることになったという話、どっちがよかったかなあ」
「まあなあ・・・個人的にはこの贅沢ホール、ありがたいけど、こんなカネ喰い無虫ではなあ・・・1000メートタワーもええかもしれんなあ、1000メートルタワーたてて、てっぺんにカジノなんかつくって。高いところに上りたがるアホな観光客を世界から集めて・・・今からでもおそくはない、地方再生の大目玉や、ついでに懸命の変更、《さざなみの滋賀の都》や・・・・」
「GGIはj軽薄の極みやなあ」
マグリットの絵をご覧になりたい方はたとえば以下のサイトなどをご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!