UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

秋、目にもさやかな秋、おセンチな秋・・・

2016-09-02 01:47:38 | 日記

昨日、湖岸の大通りを歩いておりましたら、大空いっぱいにすじ雲が何本もたなびいていました、秋です、目にもさやかに秋が来たのです。

秋と言えば切っても切れないのがおセンチです。おセンチな秋にふさわしいのはおセンチな詩です。世界に広く知られている、これ以上おセンチ満載の詩はないであろうと思われるおセンチな詩といえば、やはりあのポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」(Chanson d'automne)でありませう。

この詩の原文は以下のようなものです

Les sanglots longs
Des violons
De l'automne
Blessent mon cœur
D'une langueurMonotone.
Tout suffocant
Et blême, quand
Sonne l'heure,
Je me souviens
Des jours anciens
Et je pleure;
Et je m'en vais
Au vent mauvais
Qui m'emporte
Deçà, delà,
Pareil à la
Feuille morte.

この詩、上田敏、堀口大學、金子光春など著名な文学者たちにより日本語に訳されておりますが、一番よく知られているのは上田敏による訳詩でありませう。上田敏による訳詩は以下のようなものです。

秋の日の
ヰ゛オロン(ヴィオロン)の
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
ここかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。

金子光春の口語体による訳詩もなかなかものでありますが、思わず口ずさみたくなるような、流れるような文語体による上田敏の訳、名訳過ぎると言いたくなるような訳詩のほうを好まれる方が多いでありませう。

ところでGGIはまったく知らなかったのですが、ウィキペディアさんによりますと、このヴェルレーヌの詩の最初のフレーズ「秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」は第二次大戦のとき、ノルマンディ―上陸作戦の開始をフランスのレスタンス組織に知らせるための暗号として使用されたそうです。BBCのフランス語放送でこのフレーズが流されたとのこと。おそらくフラン人によく知られているために、このフレーズが使われたのでありませう。

GGIが連合軍の司令官であったならば、暗号としては、ヴェルレーヌではなく、あの藤原敏行の名句を用いたことであしませう・

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」

敵の目を欺いて、勝利の風にのって、さあ行くぜ!というわけであります

などともっともらしいことを記しましたが、今日の日記の大半はウィキペディアさんからカンニングです。どうかお許しくださいませ。関心がおありの方は以下のサイトをご覧くださいませ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E6%AD%8C_(%E8%A9%A9)

今日の写真は目にもさやかな秋の到来を告げるすじ雲を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

コメント
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