わがガーデンに降り積もったナンキンハゼの葉っぱ君たちが何やらざわめいております
「おい、おれたち、これからどうなるんや?いつまでもここにいてもしょもないやろ」
「そやなあ、風の吹くまま気の向くまま、ということや」
「あのなあ、もうおれたち、このまま死ぬんじゃないの?」
「おまえなあ、何をあの葉っぱのフレディみたいなこと言うてるんや、そんなショモないこと考えんでもええのや」
「あのなあ、最近流行の終活なんて、あんなことしても無意味や」
「そやそや、おれたちは葉っぱのフレディのような、生きるとは何か、死ぬとはどういうことなんかなどと哲学ブル優等生やない、死ぬのはもう少し世間というものを見学して楽しんでからの話」
「もう少し世間を知るってどうするのや?」
「まあ、とりあえず、この野趣に富み過ぎている八重葎庵ガーデンという狭い世界を後にして、目の前の大通りを占拠するのや、こんな狭い世界にいつまでもいたらあのGGIみたいなヘンなオッサンになってしまう、みんなあ!とりあえずここから歩道へと展開するするぞ、広い世界への第一歩や、わかったかあ」
「わかった!みんな!さあ、連れもていこら!」
「おまえ、ヘンなこと言うなあ、和歌山の出身か?」
「おい、連れもていくって、それならIKOKAカードがいるのか」
「おまえ、何アホなこというてるのや、そんなもの要らん!タダノリしたらええのや」
「ちょっと待って!ボク、オシッコしてくるから」
「このアホンダラ、ションベンなんかどこにでもしたらええのや」
「とにかく、とりあえずワレワレは歩道を占拠するぞおぉ!絶対に占拠するぞぉぉ!占拠するぞぉぉぉ!エイエイオー!」
「ワレワレはISの野郎なんかに負けないぞおぉ!」
「ワレワレは仏軍の空爆なんか平気だぞぉ!彼らの野望を打ち砕いてやるぞおぉ!」
「おまえら、何アホなこと言うてるのや、よそ見せずさっさと歩け!」
かようなしだいでナンキンハゼの葉っぱ君たち、ぞろぞろと連れもて歩道へと出ていきました
今日の写真は、またしてもナンキンハゼで申しわけありませぬが、わがガーデンに別れを告げ、ぞろぞろと広い世界へと連れもて行こうとしている葉っぱ君たちを撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!