UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

ゼンソクの新治療法・・・ああ、楽しきかなイグ・ノーベル賞・・・

2015-11-03 01:11:46 | 日記

良くないことが多いのは世の常でありはありますが、それにしても最近我がニッポンいろいろ良くないことが多いですね、おかげでGGIのこの日記も、なんだか連日、品無き悪口ばっかりを書いているようであり、そのため不快な思いをしておられる方も少なくないのではないかと思います

 かようなしだいで、今日は反省しまして、楽しいと申しますか思わず笑ってしまう話のてんこ盛りでございます

 みなさん、ノーベル賞の向こうを張ってイグ・ノーベル賞というものがあるのをご存知かと思います。1991年に創設されたこの賞、人々を笑わせ、考えさせた研究に送られる賞であり、今年で25回目を迎えたそうであります

この賞、賞の選び方とその理由になかなか優れたユーモアのセンスに満ち満ちており、GGIは毎年注目しているのですが、 一昨日11月1日の朝日新聞にイグ・ノーベル賞の特集記事が掲載されており、これまで受賞した研究の一覧表が付されていました

 今日の写真は、この一覧表を撮ったものです、字が細かいのでクリックして思いっきり大きくしてご覧いただければ幸いです、思わず笑ってしまう研究の連続でありますので、とくとご覧になってくださいませ

 英語のイグ(ig)には否定の意味があり、またignoble(下品な、不名誉な)にもかけた言葉であり、イグ・ノーベル賞は笑いを誘うノーベル賞のパロディ版といってよいでありませう、ただし、笑いを誘うと申しましてもまともな科学的方法に基づいた研究が大半です

 日本は授賞の常連であり、授賞数は米英についで3位だそうであります。しかも、日本の場合、海外との共同研究ではない「単独受賞」が多いとされています。記事に付されている表で、赤字で示されているのが日本人による研究です。

 この表に示されているのは一部に過ぎません、イグノーベル賞にはノーベル賞よりも数多くの部門が設けられていますので授賞研究の数はもっともっと多いのです。さらに詳しく知りたい方は、「イグノーベル賞受賞者の一覧」というキーワードによりネットで知ることができますのでどうぞご覧くださいませ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

 ゼンソク持ちのGGIは、2010年の医学賞に「ジェットコースターに乗ると喘息が改善することを発見した」という研究があるのを知って嬉しくなるとともに思わず笑ってしまいました

 この研究を行うために、ゼンソクに悩んでいる人をいっぱい集めて、次から次に有無を言わせずジェットコースターに乗せて、その結果を追跡したのでありませう

 どうしてジェットコースターに乗ると喘息の症状が改善されるのでありませうか、きっと何か科学的理由がると思うのですが、GGIが想像しますところ、ジェットコースターに乗って「キャア~」などと口をいっぱいに広げて絶叫しているときに、空気が気管支の奥の奥、肺の奥の奥にまで勢いよく入り込んで、「ゼンソクさん、ゼンソクさん、飛んで行け~!」と言ってくれるからではないかと思います

 なかには研究の動機がきわめて真面目なものもあります。2011年の化学賞を受賞したのは「わさびを使った警報装置の開発」という研究です、これは何とわが湖国の大学、滋賀医大の研究者によるもの!なのですが、この研究、聴覚に障害がある人には音声による火災警報器は役に立たない、それではどうしたらいいのか、聴覚に障害がある人に役立つ装置を作ろうというのが動機でありました。眠っている人が感知することができる、強烈なにおいを発し鼻にツンとくるわさびを使うのが適切であろうと、わさびの濃度を研究し、聴覚障害者のために、においによる警報装置を開発したのです。

この研究の様子がテレビ番組で報じられていたのをGGIは記憶しております、わさびに目をつけるという、突拍子とも思える優れたアイディアとそのマジメな動機が評価されたのでありませう

 平和賞は、最初は水爆の開発者や南太平洋で核実験を強行したシラク大統領に授与するというブラックのものでありましたが、その後は、なるほど世界に平和をもららせているなあ、と感心してしまう研究に与えられております。たとえば2002年には日本の「タカラ」などによる「イヌ語をヒト語に翻訳する装置(バウリンガル)」という研究に、そして2004年には日本の世界的な大発明《カラオケ》に平和賞が授与されています

 また、今年の医学賞は「キスによるアレルギー反応の改善効果」という日本人による研究に授与されています。受賞したのは大阪の開業医、このお医者さん、アトピー性皮膚炎の患者さんなど計90人にそれぞれのパートナーと30分間キスしてもらい、直後のアレルギー反応の変化を調べたそうであります、この研究心に富むお医者さんにヘンな依頼をされた患者さんもはじめはびっくりしたことでありませう

まあ、なかにはほんとに笑ってしまい、笑いが止まらなくなる研究も存在しています。たとえば2006年の数学賞を受賞した「記念撮影の際に一人も目をつぶっていない確率を計算した」という研究です、まったくもって、そんなこと研究して何になるんや、オッチャンと思わず突っ込みをいれたくなります。どのようにして研究したのかを想像すると笑いがとまらなくなります、来る日も来る日も記念写真を撮り続けて、深夜、懸命に写真とにらめっこして、目をつぶっている人の数を数えたのでありませうか・・・でも、「どうして記念写真を撮られるときにヒトは目をつぶってしまうのかなあ」というこの研究者のまことに人間らしい素朴なる好奇心と探究心にGGIは全面的に脱帽であります

1997年の経済学賞も笑ってしまいますね、受賞者は日本の「バンダイ」、「数百万人の労働時間を仮想ペットの世話に転換させた」というのが受賞の理由です、何のことかと思われるかもしれませんが、いっとき大流行した「たまごっち」のことであります、授与の理由と経済学賞にしたところに賞の選者のなかなかのセンスがうかわがれ、GGIは納得、思わず笑ってしまいました

 このような楽しい研究者があちらこちらにいる限り、世のなか良くないことが多いとはいえ、世界は生きるに値するでありませう

ちなみに、イグノーベル賞の授与式はハーバード大学で行われるそうです、ただし賞金はゼロ、旅費は自前とのことです、なんとスバラシイ!

 みなさんに楽しき笑える日々が多からんことを切にお祈り申し上げます

 グッドナイト・グッドラック!

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