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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

485 川上村御所平の火の見櫓

2014-06-05 | A 火の見櫓観察記

  
485 南佐久郡川上村御所平 

■ 県道68号線沿いに立つ火の見櫓。 4角形の櫓と、同じく4角形の屋根(ともに平面形)に円形の見張り台という構成。櫓は直線的に下方に広がっている。東信地方では櫓の上半分のブレースに平鋼を使っているものが多いが、この櫓は全てリング式ターンバックル付きの丸鋼を用いている。平鋼よりスケスケ感がある。

  

屋根が変形している。頂部の避雷針にはやや大きめの飾り、下り棟の先には小さなくるりんちょ(蕨手)がついている。見張り台の手すりはしもぶくれ。下を広げることに機能的な理由は見い出せない。単なる意味の無いデザインか。蕨手同様細い丸鋼の飾りがついている。床を支える方杖は反っている。

  

中間のカンガルーポケット踊り場(と勝手に命名した)は東信によくあるタイプ。手すりは見張り台と同じデザイン。ここにも半鐘が吊り下げてある。半鐘の表面はつるりんちょ(平滑)。踊り場側のブレースは2段抜いてある。消防団員の昇降を考えればこれは当然のこと。

   

 

脚は短い。やはり末広がりの櫓でないと美脚にはならない。信号表示板が吊るしてある。アーチ部材が基礎まで伸びているのは構造的にも意匠的にも好ましい。


  


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