透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「巨人たちの星」(C8)

2020-09-24 | A 読書日記

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 今日(24日)の朝カフェ読書でしばらく前に購入した『巨人たちの星』ジェイムズ・P・ホーガン(創元SF文庫2017年46版)を読み始める。460ページ超の長編で海外の作品、しかもSFとなると読み始めるのにはそれなりの気構えというか覚悟(大袈裟か)が必要だ。まあ、読書の秋だから、大作を読むのも良いだろう。

**冥王星の彼方から届く〈巨人たちの星〉のガニメアンの通信は、地球人の言葉と、データ伝送コードで送られていた。ということは、この地球はどこからか監視されているに違いない。それも、もうかなり以前から・・・!
50000年前に月面で死んだ人々の謎、月が地球の衛星になった謎、ミネルヴァを離れたガニメアンたちの謎など、前2作の謎が見事に解き明かされる、シリーズ第3作!** (カバー裏面の本作紹介文からの引用) 

前2作を読んでいるので、この作品を読まないわけにはいかない。まあ、逆に前2作を読まずして本作だけを読むというのは無し、かな・・・。





「華氏451度」レイ・ブラッドベリ

2020-09-24 | H ぼくはこんな本を読んできた



「読まずに死ねるか本」の1冊、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』ハヤカワ文庫

■ 思考実験は何も理系的な課題・内容ばかりではない。小説もまた思考実験の所産、ということができるだろう。

『華氏451度』を読んだのは2019年の7月。このSF小説のことを知ったのはたぶん大学生の頃。あるいはその時にざっと読んだのかもしれないが、記憶に無い。

本を所持することも読むことも禁じられた社会。主人公はファイアマン(消防士ではなく、昇火士)。隠匿されている本を昇火器で焼き尽くすのが仕事。こんなディストピアで人はどうなるのか、生きていくことができるのか・・・。

読書離れが指摘されて久しい。最も多読な4年間を過ごすはずの大学生ですら本を読まなくなって、部屋に書架も無ければ蔵書もないという現実。現代社会はブラッドベリが風刺した社会になりつつあるのではないか・・・。


2019年7月15日「本が好き」の記事 再掲。 96稿目、あと4稿・・・。