寒梅を手折る響きや老が肘 与謝蕪村
梅の枝が太かったのか、老いの身の肘にこたえたのである。俳句は少しオーバーに表現したものが人の心をとらえ、感性とも思われる。蕪村は72歳で生涯を終えている。現在の平均寿命にも満たない。江戸中期では高齢者である。視力、腰、足腰も弱って日常生活の何気ない動作にも老いを感じた一瞬である。
梅の枝が太かったのか、老いの身の肘にこたえたのである。俳句は少しオーバーに表現したものが人の心をとらえ、感性とも思われる。蕪村は72歳で生涯を終えている。現在の平均寿命にも満たない。江戸中期では高齢者である。視力、腰、足腰も弱って日常生活の何気ない動作にも老いを感じた一瞬である。