みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

名曲の懐の深いこと

2006年11月23日 | ピアノ
発表会のこと、もう少し書き留めておこう。
今回の発表会で一番印象に残った演奏は、小学校高学年?中学生?の女の子の英雄ポロネーズだった。

もちろんピアニストが弾くような完璧な出来栄えという言うわけではなく、テンポも半分くらいかな?じゃがいものような英雄ポロネーズだったのだけど(悪い意味ではないです。健やかな大地の恵みという意味で)、ややたどたどしくも、それでも頑張ってる演奏は、とても好印象だった。編曲ものではなくて、あの恐ろしげな左手連続オクターブも、ちゃんと形になっていた!聴きながら密かに声援を送っていたなぁ。

思うに、一流のピアノの曲って、どんなふうに演奏されても魅力を失うことがない懐の深さをもってる。ピアニストのように完璧に、インテンポで弾かなくても、技術が追いついていなくても、真摯に努力して弾こうという姿勢があれば、それに応えてくれるものをもってる。

ちまたにはピアニストの凄い演奏があふれているのだけど、それはピアノの魅力の一端でしかないように思う。もっと、自由で、いろんな英雄ポロネーズがあっていいのかもしれない。
芸術的に秀でた演奏はプロのピアニストに任せておいて、自分も挑戦してみようかな?と思ってみたり・・・。

語弊はあるけれども、発表会の勝ち負けは、誰かに、どれだけ弾いてみたいと感じさせたか?かな。彼女は一等賞だ。
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