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みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

「優しい音楽」も温かい

2007年09月29日 | 
瀬尾まいこ著「優しい音楽」もなかなかに良かった。
少し前に読んだ「卵の緒」がとても良かったので、別の話も読んでみることにする。
書名に「音楽」だの「ピアノ」だのという言葉があると、ついつい手が伸びる。ピアノおたくなんだなぁ・・・。

「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」の3つの中篇が収められていた。
「卵の緒」ほどではなかったけれども、どの作品も、基本的には、健やかで、清々しくて、親密で、あったかい。いい感じ。す~と読めてしまう。瀬尾さん、いいなぁ。
瀬尾さんの世界のイメージを形にすると、くっきりきれいな楕円の卵型。
ただ、登場人物たちの幸せそうな生活を覗いていると、急に、秋がやってきたということもあるのだろうけど、寂しさが忍び寄ってくる。

話で出てきたエリック・クラプトン「ティアーズ・イン・ヘヴン」、これは、いつかレパートリに入れたいなぁ。
と思って調べていたら、この曲が入っているピアノ・スタイルvol6、アマゾンでは定価の6倍もの値段に・・・。ん~、それはないだろう・・・。こらっ桔梗屋!


以下、引用。ネタバレ?注意。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「お父さんのギターは音の歪みがあったけど、味があって泣かせた。お母さんの声はきれいで澄んでいてすんなり心に落ちた。千波ちゃんのピアノは、お父さんのギターにもお母さんの歌にも僕のフルートにも協調していた。僕のフルートはとてもひどいものだったけど、僕たちの演奏はすばらしかった。僕はこんなにも美しい音楽を聴いたことがないと思った。」

ピアノなどをやっていると、ついつい技術の甲乙に目が行くのだけど、音楽の原点は、心だよなぁ。

「千波ちゃんは良い家族の中で育った穏やかさと頼りなさをちゃんともっている」

うん、うん。そういう平凡な健全さ憧れるのでした。


優しい音楽
瀬尾 まいこ
双葉社

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写真の花、とても花期が長く、確か6月くらいからあったと思う。
この柔らかで落ち着きのあるサーモンピンクはとても好きな色。
名前が分からないので、勝手に、「キツネリスつつじ」とでもしておこうか・・・。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (藍色)
2009-08-20 12:04:37
こんにちは。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
返信する
Unknown (そらみみ)
2009-08-24 17:46:42
藍色さん
こんにちは。
PCの調子が悪く、返事が遅れてしまってごめんなさい。

いろいろ本を読まれてますね。
藍色さんのブログ、本選びの参考にさせて頂きますね!
返信する

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