みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

風花~かざはな~

2008年06月13日 | 
おずおず、おろおろ、おどおど・・・。
おとなしい主人公だ。のゆり。彼女が夫に背かれ、迷い、そして進む話。

いつもの川上色は薄まっているような感じもあるけれど、主人公に親しみを感じ、するする読める。「風花」(=晴天にちらつく雪)の主題、自分には合うんだな。
あっちとこっちを行き来することもなく、まっとうな話。

何事につけ、どちらの道を進むのか、決めることは難しい。
なかなか決めかねず、中途半端な、道もないようなところを進み、疲れてゆくのだ。
一点の曇りなく、真夏の太陽のように、好きになれたら、さぞかし楽だろうに・・・。

P.212
(好きっていう気持ちは、ふつうにしていたら、わからない)
(事が起こったときの腹がたつ、とか、くやしい、とかいう、裏側からの気持ちで、はじめてそのひとを好きなのかどうかが、わかる)

風花
川上 弘美
集英社

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言葉に導かれる・・・。
東野翠れん plus 湯川潮音 blog
素敵な写真・・・。
風花空心
湯川 潮音,東野 翠れん
リトルモア

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(写真)ちごゆり@大日ヶ岳
 
コメント
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