みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

源氏雑感

2008年06月19日 | 
今年は、源氏物語の千年紀のようで・・・。

昼休み、どういうわけか「乱れそめにし」の言葉が、頭から離れなくなって、でも全体が思い出せなくて、検索する。
そうしたら、
よく知られた「みちのくのしのぶもぢずり誰故に・・・」の歌だった。
作者は源融(みなもとのとほる)とある。
源融と言えば、あの光源氏のモデルと言われる人物ではないか・・・!

中学の頃、意味も分からず、覚えさせられたんだっけ・・・。
覚えにくかった。
その歌が、源氏物語と結びついて、こうして、しみじみと感じられるようになるとはな・・・。
教育って、その場では実らなくても、何十年か後のために種を蒔くようなもの、との説があるけど、自分は賛成。
意味もなく覚えたことが、あるときふと、輝きだす。
教育とは、ある意味、子供のためのタイムカプセル的プレゼント?かな?
いやいや習わされたピアノなども、まさしくそうだ・・・。

さて、人気投票によれば紫の上が、独走。これは順当。
この投票、圧倒的に女性の投票が多いのだろうけど・・・、葵の上の2位は意外な感じ。同性からは好まれるのかな?
自分は、猛烈に迷いに迷い、花散里かな?
それにしても、紫式部は、よくもまあ、これほどまでに魅力的な女人達を、生み出したなあと感服・・・。

少し前、瀬戸内寂聴「藤壺」を読んだところだった。幻の一帖を小説に仕立て上げたもの。
ちょっと、源氏、そこまでするか!と思いつつも、はかなげな藤壺が素敵だったので、よしとしよう。

藤壺
瀬戸内 寂聴
講談社

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田辺聖子の源氏、また読み返してみようかな・・・。
六条御息所や、葵の上との別れのシーンは、涙ける・・・。

新源氏物語 (上) (新潮文庫)
田辺 聖子
新潮社

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コメント
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