タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

クリスマス会です

2013-12-20 21:49:30 | 産科

予告していましたように、昨日は勉強会だったのですよ。
ただのお食事会ではありません。
皆さんの知っている顔もありますか?
次に入院した時に人が変わっていると寂しいと言われる方もおられるでしょうが、
開業当初から居る職員も複数居ますので、そこはご容赦を。

そこで前回の続きです。
勉強会の2つのテーマのうち、子宮頸癌ともう1つのテーマは、肝炎ウィルスの母子感染です。
おもにB型とC型肝炎が問題になります。
そう言えば最近、この話題に関しては少しお話しましたね。

B型肝炎に関しては、お母さんがキャリアだと赤ちゃんにもうつってしまうことが有ります。
普通の人の感覚では、ウィルスを持っているなんて怖いと思うでしょうが、
いろんなウィルスが居て当たり前なのです。
それなのに自分の持っているウィルスが悪さをして、赤ちゃんにうつしてしまい、
その子が将来肝臓がんなんかを発症する可能性が有るなんて言われたら、ショックでしょう。

けれどもB型肝炎の予防策は、かなり確立されているので、
きっちり知っておき、検査をして、予防処置を取っていさえすれば、
赤ちゃんへの感染を高い確率で防げるのですから、勉強しておくべきですね。

要点だけ言えば、今までの予防処置では
産婦人科で注射するグロブリンという注射と、小児科で注射するワクチンが
うまく連携をとれずに、漏れてしまうことが有ったようです。
だから今後は予防接種を徹底するために、
B型肝炎のキャリアのお母さんから生まれた赤ちゃんには、
産婦人科でグロブリンもワクチンも両方注射することになりました。
後は小児科で検査を受けて行く、という流れに先月から変わったところです。

C型肝炎の話題は、まだじゅうぶんな対策がとれていないのが現状です。
ポイントは、C型肝炎ウィルスの抗体がお母さんに陽性の場合、
ウィルスのRNA量をチェックします。
このRNAが感度以下だと感染力は低いのですが、それでも赤ちゃんにかかることが有ります。
だから1歳半になったら検査するというのがいいようです。
ですが小児期に肝臓がんになることは無いらしく、そのデータの読み方には注意が要ります。
これから先は詳しくないので、小児科の先生に教えてもらいましょう。

もう1つ赤ちゃんのことばかりに気を取られてしまいますが、
お母さんやお父さんも、定期的に肝臓の検診を受けないといけませんね。

これに先立ち、年に2回の消防訓練も有りました。
九州で有床診療所の整形外科で火事が有ったものだから、
今年は消防署も力が入っています。
ですが、タマル産では安心です。非常ベルが鳴ると同時に、
篠山消防本部でも火災報知器が鳴るのです。
このためだけに電話線を引いているのですからね。
エレベーターも24時間、遠隔監視されています。
だからエレベーターに何時間も閉じ込められても誰も気付かないというようなものでないのです。
もちろん防火扉は常に閉まっています。
それに加えて定例の消防施設点検や消防署による査察調査も定期的に有ります。
九州では、診療所も無断増築が有ったようですが、
消防署も点検していなかったのですかね。
篠山ではチェックが厳しいからそんなことにはなりませんから、ホントに安心です。

年末であわただしい中、薬が切れたりしないように、ちゃんと来院してくださいな。
毎年、休診中に来られる方が居られるんですよ。
休みは12月29日から1月3日ですからね。
フェイスブックはこちらhttps://www.facebook.com/tamarclinic

この記事についてブログを書く
« 病理学者は過去の人? | トップ | サンタクロースイズカミング... »
最新の画像もっと見る

産科」カテゴリの最新記事