タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

サイトメガロウィルス?

2024-02-09 17:35:16 | 産科
これまでタマル産で産まれたお母さんにも、たくさん難聴の方が居られました。
難聴自体は、お産ではそれほど問題になることはありません。
上の子が居ると、けっこう通訳してくれるので、意思疎通も問題ありません。
クリントイーストウッドのグラン・トリノという映画を観られたことが有れば分かるかもしれませんよ。

赤ちゃんが生まれた時に難聴だと、早期に見つければ早期に治療介入できて、予後が良くなると言われます。
今回、日本医師会から連絡が有って、赤ちゃんを産んだお母さんに情報提供をするようにとのことです。

赤ちゃんが生まれて数日で、新生児聴覚検査を受けます。
ただしこれは建前上、希望者だけということになっていますが、皆さん受けられます。
検査方法は2種類有るのですが、たいていはAABRという制度の高い検査機器を使用します。
タマル産でもそうです。
そして新生児聴覚検査でリファー(要再検)と出たら、先天性サイトメガロウィルス感染の検査を受けようというものです。
赤ちゃんの尿からウィルスを同定する検査で、聴覚のの精密検査の前に推奨されたのです。

サイトメガロウィルスがもし陽性であれば、抗ウィルス薬のバリキサという薬を飲むと難聴の改善や進行の抑制が期待できるようですよ。
事前に知っておくと、びっくりしなくてすみますね。
他には風疹ウィルスも頻度の高い母子感染症なので、こちらの方が頻度的には重要かもしれませんけれど。

ところで寒い日が続いて、風邪をひかれていませんか?
風邪をひくとすぐに内科に行かれるかな?
内科に行くとこれまたすぐに抗生物質を出されていませんか?
もちろんたいていの風邪はウィルスですから、抗生剤なんて効きません。
効かないどころか、副作用が出て、女性の場合はカンジダ膣炎を繰り返しますよ。
それで冬場は内科も混むのでしょうけれど、婦人科も膣炎の患者さんが増えるというわけです。
こういうのを医原病というのですよね。
私の場合は子供の頃から、いくつか自力で直す術を持っています。
皆さんは持っていますか?




この記事についてブログを書く
« 本当に帝王切開は安全なので... | トップ | 有床診療所はコンビニと同じ? »
最新の画像もっと見る

産科」カテゴリの最新記事