タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

男性も風疹の予防接種を

2019-06-26 20:51:14 | 産科
写真は、丹波篠山市池上の美緒(みお)ちゃん、5月19日生まれ。
「透き通るように美しく、奥ゆかしく育ってください。
初めてのお産は、思ったより速かったです。
親切に対応してもらえて、良かったです。」

お父さんもよく手伝われていましたね。
今日の産後の1ヶ月健診では、風疹の予防接種も受けましたね。
丹波篠山市の方は、半額で受けられますよ。
丹波市や三田市の方は全額自費なのですね。

ところで今日も、モーニングコールは心音低下でしたよ。
跳び起きて分娩手術室に向かいます。
酸素吸入と、陣痛促進剤で、吸引は使用せずに、帝王切開の用意もしながら、
なんとか無事に生まれましたよ。
夕方にも同じように、へその緒のトラブルが有る別の初産婦さんも、無事に生まれました。
こうしてみると、産婦人科っていつもバタバタしていますね。
途中に流産の方の手術、および朝夕の外来診療もですしね。

今日の話は、予防接種についてです。
赤ちゃんが生まれたら、ワクチンの一覧表をもらうでしょう?
公費のものだけでなく、自費のものもちゃんと受けておられるのでしょうか。

ロタウィルスのワクチンというものが有ります。
この腸かぜのワクチンをちゃんと打つと、副効果が判明したようで、
こどもに生じる1型の糖尿病が1/3も減るようです。
大人がなるのは2型の糖尿病ですね。
1型はインスリンを一生注射しないといけない病気ですよね。
すべてが予防できるわけではありませんが、効果が高いということですね。

ということは、1型糖尿病の原因の1つが、ロタウィルスである可能性は高そうですね。
逆は真なりとは限りませんが。
私が学生時代に習った知識では、当時は原因不明とされていましたが、
私はその時から、原因はウィルスに違いないと考えていましたよ。

それはともかく、赤ちゃんの予防接種は大事だということですね。
そろそろ大人の男性にも、風疹の予防接種の案内が来るようです。
まだあまり理解されていないので、解説しておきましょう。

風疹は世界ではワクチン接種により激減しているのです。
ところが日本でだけはときどき流行が起こるのですよ。
2012年と2013年には風疹の大流行が起き、
2012年には2,326人、2013年には14,344人にも上りました。
そのために先天性風疹症候群の赤ちゃんが、2012年には4人、
2013年に32人、2014年は9人発症したのですよ。

この大流行の原因は、中年男性の世代で、風疹の予防接種をしてこなかった、
あるいは任意接種だったからです。
今の若い人たちは、男女ともに受けているはずなのですよ。
だから今になって、中年男性にだけ追加で予防接種しないといけなくなったのですよ。
これは男性のためというよりも、世間に流行させないためです。

それでも妊娠初期の検査で風疹の抗体価が16倍までだと、
産後に受けた方が良いのです。
そうすれば次の子に妊娠の時に心配をしなくて良いですからね。
ただし産後に受けても、風疹の抗体価はたいていは変わりませんよ。
それでも効果は上がっているのでそれで良いのです。

対象年齢の男性が無料になるのに、妊娠を希望している女性への助成が無いか、あるいは半額とは、困ったものですね。

***
「わたしは道であり、真理であり、命である。
だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」
と言われたイエス様のみ言に、1つ抜けているものがあります。
それは一番重要な愛です。
このようなことを言えば、クリスチャンたちは「おお、何と不敬な!」と言うでしょう。
しかし神様に聞いてみると、「然り、然り」とおっしゃいます。
このように見る時、神様は愛を好まれます。
愛の中でも、真の愛を好まれます。

   レバレンド・ムーン


この記事についてブログを書く
« 常位胎盤早期剥離が続きました | トップ | 医師は高給ですか無給ですか »
最新の画像もっと見る

産科」カテゴリの最新記事