タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

赤ちゃんポストより養子縁組を考えて

2017-02-17 21:10:38 | 産科
篠山市大沢新の あい ちゃん、1月11日生まれ。
「すべての始まり。
お産は痛すぎました。後は、すべてに感謝できるようになりました。
入院中は、時間の流れがゆっくりで、身体を休めることができました。」

ひらがなの名前の「あい」ちゃんなのですよね。
何か神聖なものを感じますね。

さて今日は、兵庫県から、あるパンフレットが送られてきましたよ。
それは「里親・特別用紙縁組制度のご案内」〜悩まずにご相談ください〜、というものです。

子どもが産みの親のもとで育つことが難しいときは、
里親が特別養子縁組により、
家庭的な環境を提供することができます。

もう少し説明すると、
里親委託というのは、18歳まで育ててあげるという制度で、一時的な養育なのです。
それに対して特別養子縁組とは、保護者が居ない場合などに、
6歳未満の子を引き取って、恒久的な関係を保証するものです。
法律的にも親子の関係になれるのですね。
場合によっては、里親委託から引き続いて特別養子縁組に移れることもあるようですよ。
試験的な6ヶ月の期間も有るので、思い詰めなくてもよさそうです。

タマル産に通院されていた女性で、この養子縁組をされた方を知っていますが、
よく制度のことも理解されていましたし、落ち着いて待っておられたので、
今頃はうまくいっているのではないでしょうか。

一時的な里親制度を利用されていた家族も知っていますが、
この場合は、委託料ももらえるので、アルバイト的にされていることもあるようですね。
それはそれでいいのでしょうけれどね。

最近ニュースで見たのですが、
神戸市北区の助産所でも、日本で2番目となる「赤ちゃんポスト」を開設するつもりなのでしょう?
しかも神戸市が応援するのだそうですからね。
おそらくこの事件が有ったために、急にこんなパンフレットが送られてきたのでしょう。
何も匿名でポストに捨てなくても、
きちんと養子縁組という制度が有るのですよ、ということなのでしょう。

以前、タマル産の風除室に赤ちゃんが捨てられていたのですよ。
新聞にも載りましたし、警察も来られましたよ。
すぐに親も判明したようですが、タマル産には知らされていません。
職業が看護師さんだったという以外は。

ポストが良いか、養子縁組が良いか、誰が考えても明らかでしょう。
もし自分が預けられるなら、どちらが良いか、と考えればよいのです。
「人間」には、「良心」というものが有りますからね。