タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

男性不妊の原因

2017-02-15 21:04:46 | 不妊症

上の写真は、丹波市氷上町の楓(かえで)くん、1月12日生まれ。
「健やかに、他人を思いやれる子に育ってください。
初めての経膣分娩でしたが、先生方に介助していただき、前回よりも楽でした。
リフレクソロジーや母乳の相談がしやすく、快適でした。」

初めてのお産は帝王切開でしたからね。
今回は、ちゃんと産めて良かったですね。

さて今日は、男性不妊のお話にいたしましょう。
不妊で来院されると、女性側はさまざまな検査が必要です。
それは妊娠の過程が複雑なので、検査も複雑なのはうなずけますね。

男性の場合は、まず精子を持参していただきます。
持参するまでが少し、心の葛藤が有るようで、
拒まれる男性も居られるのですよ。
だって、数が少ないなんて言われたら自信を無くしてしまいますからね。
だから事前に、男性側、女性側などと考えずに、夫婦での検査で有ることと強調されるといいですね。
どちらのどこに異常が有ったとしても、夫婦で治療を受けていくということを話し合っておくのです。

それで精子を持参いただくと、
精液の量や、精子数、運動率、奇形率などを簡単に調べます。
ただし世界的に、男性の精子は時代とともに減少していると言われます。
おそらくは環境ホルモンの影響なのですよ。
コルボーンの「奪われし未来」や、デボラ・キャドバリーの「メス化する自然」という本が有名ですね。
どちらもけっこう内容が濃いです。

残念ながら、精巣は小さくなり、精子は少なくなるのですよ。
そもそもY染色体が縮小していっているという事実が有ります。
そのうち、女性だけで子孫を残す、単為生殖の時代になるかもしれませんね。
これは避けられそうにない事実であって、男性諸氏は卑下しても仕方有りません。
環境が悪いのですから。

ただし個人的に少しでも改善するところは有るのですよ。
タバコは一番良くありません。
それに育毛剤などは使っていませんか?
これは男性ホルモンの作用をブロックするものですから、当然精子は少なくなりますからね。
心当たりは有りませんでしたか?