タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

ピンセットの長さは何センチ?

2012-11-09 20:42:28 | 美容医療
大きいけれど、2人とも赤ちゃんのお姉ちゃんたちです。
笑っている方のお姉ちゃんはタマル産生まれで、もう10歳なんだって。
赤ちゃんが生まれるのにずっと付き合って、喜んでいましたよ。

さて金曜日ですから、美容皮膚科のお話をしましょう。
今週新たに増えたものも、いくつか有ります。
その1つは、アイシールドです。
顔の目の近くのホクロを取ったりする時に、有ると便利なものです。
頬のシミ程度であれば、プールの時に付けるゴーグルみたいなものでいいのですが、
まぶたに出来たホクロなんかを取る時には、眼球を保護しないといけないので、
コンタクトレンズを大きくしたようなものが必要なのです。
しかも取り外しが簡単なもの。

これと一緒に目の麻酔薬も買いました。
眼科の先生なら、よく使われるのかもしれないですが、
美容皮膚科に有るとは思わないでしょう?

他にはピンセットなんていうのも有ります。
だいたい産婦人科の手術器具というのは、骨盤の奥深いところの手術や処置が多く、
ピンセットなんか18センチとか23センチとかと、とても長いのです。
それが外科だったら、盲腸の手術みたいに浅いところの手術なので、
15センチくらいのピンセットです。
さらに皮膚科で使うピンセットは短く、すぐそこなので12センチくらいでしょう。
ということで短いピンセット、私たちは摂子(せっし)と呼ぶのですが、
を買ったというわけです。

いえね、婦人科は割とおおざっぱな手術が多いのに対して、
眼下や美容皮膚科って、繊細な手術で、両極端にあるなあ、というお話です。
このブログでは敢えて、「美容皮膚科」という診療科名を多用しているのですが、
これも皆さんにそんな診療科名が数年前に出来たというのを知ってもらうためです。
「美容整形外科」なら慣れ親しんだ言葉でしょうが、まだまだ新しい技術ですから。

ほかにもいろいろチャレンジ中です。
来週はボトックス注射という予約も入っていますので、
こちらも繰り返し勉強、ならびに練習中なのです。
本番はベストな状態で挑まなければなりませんからね。
私もそうなのですが、顔をしかめた時に鼻の付け根に縦じわがいきます。
そんな時はこのボトックスという注射を打てば、
しかめっ面にならないという代物です。

鼻の付け根の鼻根筋(びこんきん)と、眉毛の上の皺鼻筋(すうびきん)の
計5カ所に3ミリ、2ミリ、1ミリと、深さを変えて注射していきます。
ちょっと試してみませんか?

このボトックスという注射ですが、最近ではいろんな使い方をします。
アレルギー性鼻炎の方の鼻の中にスプレーすると、鼻汁から解放されたり、
腋窩(ワキの下)に注射すれば、汗で悩まされることがなくなったり、
尿漏れに使ったりと、他にもいろいろな使われ方があります。

今週、練習している他の手技には、フラクショナルCO2レーザーというのもあります。
ものすごく小さな粒状のレーザー光線を0.5ミリとか1ミリ間隔で、
皮膚に照射していくのです。
それもコンピューター制御されているので、目にも留らぬ速さでです。
強度やパルス幅(照射時間)、照射間隔などを変えて、変化を見ます。
理論と実際ではやはり違いますからね。
被験者はもっぱら私自身なのですが。
もうすぐ手なんて、たまご肌になることでしょう。
50歳を超えて、なお精進、
ついでに皮膚も若返らねば。

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