タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

京都がうらやましい

2012-11-06 20:41:24 | 不妊症
写真のお姉ちゃんは久しぶりにタマル産を訪ねてくれました。
お婆ちゃんとお母さんと一緒に。母方の直系はホンワカとしますね。

もう11月になってしまって、年末のことも考えなくてはならなくなってきました。
日々さまざまな書類の山に囲まれているので整理もたいへんです。
とくに出産一時金を産婦さんが支払わなくていいようになってからの
手続きがたいへんです。これでは産科施設イジメですね。
さらに医療費を少しでも下げるために導入されたレセプトの電算化というのも、
これまた紙のレセプトに比べて、ものすごく労力が増えました。
まだまだ有って、妊婦健診費用を各市町村が補助する制度ができたのはいいのですが、
すべての市町村によって、請求額や請求書が異なるという有様です。
これでは産科医は、診療よりも事務に費やされる時間の方が
多くなってしまうではないですか。

いえ、ちょっと整理の話をしているだけでした。
これが何故、火曜日の不妊のテーマと関係するかと言えば、
例えば福知山市では、その年度にかかった不妊治療の医療費のうち、
最大でその年度、20万円が戻ってくるのです。
ご主人も治療を受けられていれば、ご主人の分も条件によっては20万円まで。
だからご主人の治療分は、まず全額無料でしょうね。
ちなみに昨年度までは上限が治療費の半額で、10万円までだったのですよ。
タマル産にも福知山からわざわざ治療に来られる方も少なくありません。

よく一般の方でも税額控除を受けるために医療機関の領収書を残されているでしょう?
それは12月末で決済しますから、よく領収書を再発行してほしいと来られます。
でも領収書は再発行していませんからね。
不妊の治療の補助は年度末ですから、3月末までというところが違うのでご注意を。

ですが、これは福知山市、京都のお話です。
兵庫県には、そんな制度は有りませんよ。
ただし、体外受精などの高度不妊治療に対しては補助が有ります。
治療1回あたり15万円を上限に、初年度3回まで、
2年度以降は1年度2回まで、通算5ヶ年度、10回が上限です。
これも夫婦の所得合計に730万円という所得制限はありますが、
知っておいていいことでしょうね。

ここ丹波圏は兵庫県でもとくに人口減少が危惧されている地域です。
不妊の治療には、時間とお金がかかります。
お金の方は一般不妊治療ですと、まず最初の月の検査が3万円ほど、
とそれほど高額ではありません。
その後の治療費用も、注射の排卵誘発剤を使うのでなければ僅かですし、
もしゴナドトロピン療法の中でも自己注射という最も高額のものでも、
月に数万円程度です。
ですが塵も積もれば、バカにならないので、
若いカップルには助成があると助かりますね。
皆さん、そんな運動をしてみてはいかがでしょうか?

フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic?ref=hl
ゴメンなさい、今日生まれた赤ちゃんをまだアップできていませんでした。
月初めはレセプトで忙しいのですよ。