旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

注射を避けながら、騙しだましの目の治療

2019-08-28 16:55:16 | 時局雑感


 何度も書いてきたように、左目は加齢黄斑変性でほぼ見えない。光は失っていないが、網膜の中央をやられておるので視力はゼロに等しい。頼りは右目であるが、これも黄斑浮腫(網膜のむくみ)で視力は0.5から0.3の間を行き来している。
 4月5月と、最後の望みをかけて白内障の手術をやったが、少し明るくはなった気がするが視力は上がらず、黄斑浮腫退治のために、追っかけて5月に注射をやった。それにより視力が0.5に戻ったので、続けて注射治療をやる予定であったが、6、7、8月と注射を引き延ばしてきた。8月というのは本日の検査で、視力は0.3と0.4の間、むくみは少し大きくなっているが、「…注射をしたからと言って直ちに視力が上がるわけでもない、むくみの進行も意外に進んでいない…」と言う先生のつぶやきに、「では注射は来月にしましょう」と直ちに決めた。先生も不承不承同意した。
 白内障の手術対応として炎症どめの目薬を続けてきたが、これが黄斑浮腫の進行止めに役立っているらしい。「この目薬の使用を続けて、もう少し模様を見ましょう」というのが先生の見解だ。
 むくみ止めの注射は、むくみが小さいうちにやるほど効果的である。とすれば、今日は当然注射をやるべきだったかもしれない。それを、いろいろとこじつけて注射を引き延ばし、何か儲かったような気になっている。先生も、この程度の進捗なら、何も患者の嫌がることをやることもあるまい、と妥協したようだ。その根底に、84歳という高齢からくる如何ともしがたい視力低下があることをお互いに前提している。
 結局は騙しだまし生きていくしかないのだ。


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