旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

北朝鮮問題の平和的解決方向(南北・米朝首脳会談など)を歓迎する

2018-03-09 14:31:20 | 政治経済


 心配していた北朝鮮問題が、急速に動き始めた。ドンパチの方向ではなく、少なくとも話し合いの方向で。少々時間がかかっても、当事者たちの粘り強い努力を期待してやまない。
 私は、北朝鮮という国は大変に困った国だと思っている。世襲を含む独裁体制、強圧的な人権支配など、近代民主主義の水準に遠く及ばない国だと思っている。とはいえ、一国の進路はその国の国民が決めるべきで、他の国が、いわんや武力をもって介入するようなことがあってはならない。
 その意味で、アメリカ、特にトランプの姿勢に大変な危惧を抱いていた。そもそもアメリカという国は、自分の判断基準で「ならず者国家」とか「悪の枢軸」などのレッテルを張って、そのような国は「先制攻撃をやっても壊滅すべき」という恐ろしい論理を持った国だ。第二次大戦後の例を見ても、朝鮮半島、ヴェトナムはじめ、イラク、リビアなど、理由はともあれ土足で他国に踏み込んだ。ソ連のアフガニスタンとともに、このような国は他にはない。その点では、北朝鮮に勝るとも劣らぬ野蛮性、後進性をもった国だと思っている。その腰ぎんちゃくのような安倍晋三という男も困ったものだが。
 ところが今回、北朝鮮より驚くべき提案がなされた。「平和が保証されるなら、核兵器など持つ必要はない。話し合おうではないか}という呼びかけである。
 この提案は、想像を絶する水準の高さである。核軍縮とか、一時休戦とかいう段階ではなく、「平和が保証されるなら軍備などいらない」という究極の平和論につながる内容を持っている。もちろん、いくら私でも、全てを額面通り受けとってはいないが。
 この提案に一番困るのはアメリカではないか? アメリカは、国民がいまだ拳銃をぶら下げて歩いている水準の国であり、核兵器を捨てるなど夢にも思っていないだろうからだ。蚊帳の外に置かれている日本では、安倍首相も慌てふためいているようだが何もできないだろう。
 近年まれにみる外交戦争が繰り広げられるのではないか? 目が離せない。


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