旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

お彼岸の雪

2018-03-21 13:48:10 | 時局雑感


 一週間も前のことだっただろうか、娘が朝から、玄関の上の戸袋にガタガタと音を立てながら何か仕舞っているので、「何をしてるんだ?」と問うと、
 「ブーツを仕舞ったの、春になったので…」
と言う。「…ああ、春が来たのか……」と、私は季節の移ろいを実感した。
 ところが、その後も、うすら寒い日が続き、外出の度に、どのコートにするか選択に迷ってきた。しかし確実に気温の高まりを感じることも多く、私も、あわてて、玄関の額絵を「雪の絵」から「桜の絵」に変えた。それを追うように、「高地では桜が満開」とか、「東京も開花宣言(19日)、4,5日すれば見ごろを迎えるだろう」などの報道が続く。
 ところが(また、ところが、であるが…)、今日は朝から雪である。関東の山際は雪に注意を要するが、都内では積ることはないだろうと報じられていたが、ドッコイ、隣接地に建てられ売り出し中の住宅のグレイの屋根が、早くも真っ白になり、マテバ椎や羅漢槇の葉っぱにも雪が積もった。ただこの寒さも今日までで、明日からはぐっと暖かなるそうだ。
 今日は彼岸のお中日。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、自然は人間のことわざに忠実に従ってくれているのだろう。 何も雪まで降らせることはないと思うが。


 
           
    
 


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