旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

STAP細胞をめぐる小保方事件(つづき)

2014-04-18 10:23:33 | 時局雑感


 この事件もいよいよ華僑に入ったようで、一昨日は笹井理研副センター長の長い記者会見があった。笹井氏と言えばこの世界の大御所と聞くし、理研の指導的立場にある人で、STAP論文の共同執筆者である。
 確かに、STAP細胞に関する説明は詳細で、説得力を感じた。しかし、本事件に関してはほとんど責任逃れの発言に終始したのではないか?
 混乱を起こしたことに対しては謝るが、自分はこの論分に関する実験や解析などには携わっておらず、最後の論文を仕上げる2か月間かかわっただけで、ミスを見つけ出す立場にはなかったと言う。
 しかしそれはないであろう。その道の権威として、また理研の副センター長(つまり指導者)の肩書を持って論文の最終仕上げに参画した以上、当然その責任を持つべきではないか。
 このような責任逃れは、激しい競争社会を生きる一般企業社会では通用しない。もしこの論文が大成功してノーベル賞でも受賞すれば笹井氏は高評価を受け、その受賞者に名を連ねるかもしれない。それが間違を指摘された後で、そのミスの責任はないというのは通らないのではないか。

 昨日某民放で、東大で論文の書き方などを教えているというロバート・ゲラー教授も、「共同執筆というのは連帯保証人と同じで責任は免れない」と言っていた。特に笹井氏の場合、小保方さんのネイチャー宛て第1回目の論文が拒否された後、2回目の提出に当たりエースとして登場した経緯があるという。
 とにかく、常識人の理解できるような決着をしてほしい。そして何よりもSTAP細胞の存在の解明にこそ注力してほしい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿