旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

年中行事化した「史上最大規模の水害」

2020-07-08 10:51:27 | 時局雑感



 今年もまた、「かつて経験したことのない雨量」による水害が、列島を縦断しつつある。九州各地に始まり、今朝は岐阜から長野に及んだ。
 人吉を訪ね、美しい渓谷を縫うように下る球磨川下りを体験したのは、1986年の秋のことであるので、すでに34年も前のことだ。その美しい景観、チビチビ味わった名酎『球磨焼酎六調子』の味は忘れられない。その球磨川が暴れ、全域十数か所も氾濫して死者・不明60数名の惨事を起こした。
 筑後川と言えば我が九州の母なる大河で、大分、佐賀、福岡の3県を育む河だ。それが溢れ、日田や久留米を濁流で覆った。日田は大分県の小京都と言われる風光明媚な観光地で、その景観は三隈川(筑後川)が作り上げ水郷と呼ばしめた。それが一瞬にして凶器と化すのである。
 大牟田も濁流に覆われた。大牟田は私が社会人となって最初の3年間を務めた街だ。もう60年も前のことで放映される街並みに記憶はないが、旧友たちの面影も浮かび胸が痛む。
 これらの被害は列島全体に広がりつつある。水清き国は同時に水害の国なのだ。しかもその規模が年を重ねるほど大きくなることに恐怖を感じる。
 地球は呪われているのではないか?

 


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