今年の6月15日付この稿に、「宇宙探査機“はやぶさ”の帰還を讃える」と題して書いた。その末尾に、「何としても帰還したカプセルの中に“イトカワの砂”のあることをひたすら願う」と書いた。
その砂があったことを報じた17日付日経新聞で読み、私はその記事を切り抜きながら改めて「快挙」をたたえた。そして日本の技術の高さに誇りを感じた。政治も外交も経済も、また日常生活の中のニュースも悪いことばかりであるが、一方ではこのような快挙が地道な人たちにより進められているのだと思うと心が温まる。
今朝の4チャンネル「ウェーク」でも採りあげ、その成果が語られていたが、前回も書いたように、7年間もかけて宇宙の彼方から砂を持ち帰るというような事業が、成功すること自体想像を絶する。しかもその間、行方を見失ったり、三つのエンジンが故障して残る一つにエネルギーを集中して地球にたどり着くなど、人智の素晴らしさを改めて思う。番組に出演した科学者に成功の要因を尋ねたところ、「根性です。根性だけです」と、およそ科学と縁のないようなことを言っていたが、それほど根気の要る仕事なのだろう。
カプセルの中にあった目にも見えない砂が、どのような宇宙の謎を解いてくれるのかわかりもしないが、5ヶ月前に「せめて砂の一粒でもあって欲しい」と願ったことが実現しただけでうれしい。
我々凡人にはその喜びだけで十分なのだ。
そのうち、『旅のプラズマ パートⅡ「世界の酒と食」』にとり掛かり、現在90%まで書き上げましたが、今年いっぱいかかりそうです。
しかし『秋田歳時記』は捨てがたく、近いうちに資料整備でご協力をお願いする手立てを考えますので、よろしくお願いいたします。
どうもだらしなくていけませんね。暮れが迫ると反省することばかりです。
昨日、町の北に立つ高岳山の浦城跡に館が完成し落成記念式典がありました。館といっても山城ですので山小屋のようなものですが、50名もの関係者が集まってにぎわいました。天気は良く、城跡から男鹿半島に沈む落日がきれいでした。
3億キロメートル離れた宇宙のはてから、目にも見えない数百マイクロメートルの砂粒を持ち帰る……、しかしその砂が、日本とその惑星に絶ち難い縁を結ぶ。素晴らしいことですね。
秋田と私を結ぶ砂…、それは酒であり食であり、正岡子規であり、それよりもクラウンの方々です。
ところで、待たれているものは正岡子規の紀行文でしたっけ? 「秋田歳時記」のことかな?
何だか不義理ばかりして申し訳なく思っています。色々整理しなければなりませんね。
秋田県道川海岸でペンシルロケット実験を
行ったときの糸川博士にちなんでいるとか。
秋田県と「はやぶさ」との、それこそ一粒
の砂のような繋がりを取り上げる記事があ
りました。
これも一粒の砂かも知れませんが、正岡子
規の紀行文をお待ちする方から最近お話が
ありました。
秋田では一粒の砂でも明るい話題を切望す
る人たちがおります。ご多忙でしょうがよ
ろしくお願いします。2月には蔵開きがあり
おいしい秋田の酒も待っていますし・・。