世界陸上最後の楽しみであった男子マラソンで、期待の川内選手が敗れた。世界の強豪が集まる大会で18位になって、それを負けたと評価していいのかは別として、少なくとも私の期待には届かなかった。
2時間4分台選手がメダルを占めるのはやむを得ないこととして、私は川内と中本が4~6位は争うのではないかと期待していた。中本は当たったが川内は期待にそれた。
暑さに強い中本と、夏に弱い川内の差が出たか? 川内は「手がしびれ、両足がつって」(毎日新聞記事)、いつものようにゴールに倒れこみ、医務室に運び込まれたようだが、中本は飄々と走って先頭集団に食らいつき、最後に先頭から離されても確実に落ちる選手を拾って5位に入った。
中本の省エネ走法の面目躍如たるものがあった。しかし川内も、一時は20数位に落ちながら、手がしびれ足がつっても後半順位を上げて18位に食い込むあたりは、これまた面目を発揮したのであろう。
新聞記事によると川内は、今回失敗すれば夏のマラソン出場をやめる方向を検討するとか書かれていたが、これは川内らしくない。スポーツ、特にマラソンなどは、いかなる条件でも戦える力が試される競技ではないのか? 体質など無視せよとは言わないが、弱点を克服していくのが生きる道ではないか?
それこそ、世のサラリーマンがサラリーマン選手に期待するところでもある。
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