旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

コロナと戦う飲み会・・・Kさん親娘との神楽坂の一夜

2020-11-26 11:21:10 | 



 しぶとい新型コロナウィルスの感染は第三波の症状を見せ、東京都は昨日、「夜の会食は極力控えろ」というお達しを出すに至った。

 このような状況に至る前で、感染が小康状態を保っていた先月のことであったが、先輩のKさんから電話があった。「今年はほとんど人に会っていない。娘が神楽坂の行きつけの店に案内するというので、一緒にどうか? もう、コロナなんていいよ」というものであった。二つ返事で応諾して日程を決めたのが今月の19日。
 そこは、神楽坂下から坂を上り、中腹ぐらいにある『おの寺』という素敵なお店。K先輩ともども娘さんもかなりの飲み手、その行きつけに店だけあって酒も料理も相当な水準であった。なんといっても神楽坂の雰囲気、つまり日本伝来の良き雰囲気を湛える店であった。
 そこで美味しい料理と共に飲んだ酒は、これまた名だたる銘酒で、東北泉(山形)、常きげん(石川)、宮の雪(三重)、賀茂金秀(広島)、川鶴(香川)、そして最後を締めたのが開運(静岡)という6銘柄。しかも中味は、雄町を始め各地の米の味を生かした芳醇な純米酒から、山廃仕込特別純米生原酒や純米吟醸活性生原酒など多種多様…、百花繚乱花咲く日本酒の味を味わいつくした。

 断っておくが、はしゃぎまわったわけではなく、マスク、消毒はもちろん、広い部屋に三人の少人数で、来年1月で92歳になるK先輩の蘊蓄ある思い出話をじっくり聞くという、コロナ対策十分の集いであったことを記しておく。

 それにしても19日はギリギリで、昨夜の小池都知事のお達しの後では実現していたかどうかわからない。

 
 6銘柄のお酒を前に
   
   店主の小野寺さん(左端)と共に 


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