旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

『旅のプラズマパートⅡ』について

2011-11-09 13:00:18 | 

 

 8か月に及ぶブログ閉鎖を解いた理由の一つは、『旅のプラズマパートⅡ~世界の酒と日本酒の未来』を出版して一段落したことと、この本の中身の宣伝と、書ききれなかったことをポツリポツリとまとめようと思ったことだ。
 5年前、古希を記念に『旅のプラズマ』を出した。これは、20年近い第二の人生の旅(17回の海外旅行を含む)の記録を、「各地の街、人、言葉」を軸にまとめたもの。5年を経て来年の喜寿を前に、前回書き残した“酒”を軸に各地の思い出をまとめたのがこの『パートⅡ』。これで一応第二の人生のテーマとなっていた「旅と酒」に自分なりの決着をつけたつもりだ。二冊とも、前半は世界旅行記で後半3分の1を「日本」に充てて、視点は日本であることを示したつもりだ。しかも前著では「うた(俳句、詩歌、音楽)」を、今回は「日本酒」を書いて、私にとって重要な日本文化に触れてバランスを取ったつもりだ。
 もちろんこれらは自己満足に過ぎず、従って人に見せるほどのものでもないので、この『パートⅡ』は一般の書店にも置いていない。近しい知人に「まだ生きているぞ」という証(あかし)として挨拶状代わりに送っている。送られた方はかなり迷惑だろうが、長い付き合いの代償として勘弁してもらうしかない。
 『パートⅡ』の前半は、ほとんどがこのブログで過去4年間に書き綴ってきたものだ。後半の「日本酒の現状と未来」は今回書き下ろしたが、素人の私が一般の人に日本酒を知ってもらう手引書のつもりで書いたもので、決して高水準のものではない。もっと言えば、あちこちで酒の話をさせられるときの原稿としてまとめたようなものだ。これで、そのようなときにいちいち原稿を書く必要がなくなると思っている。
 次回から、あらかた内容に触れて、むしろこれに書ききれなかった話を書き綴っていきたい。


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