旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

三陸海岸縦断の旅⑨ ・・・ 登米、松島

2010-10-02 13:33:06 | 

 

 いわゆる三陸海岸は気仙沼をもって終わる。前回述べたように、気仙沼は北側の唐桑半島と南側の岩井崎に挟まれた奥深い良港である。その岩井崎が三陸海岸の南端とされている。
 わがツアーは、更にそれを越えて三日目に登米「明治村」と「松島」が加わった。どうせ東北の北のはずれ八戸に端を発したのなら、南の名勝松島も見て帰ろう、ということになるのであろう。
 しかし私個人としては、あまり欲張らずに、三陸なら三陸だけに絞って、もっと奥深く味わいたいものだと思った。登米明治村も初めて訪ねてそれなりに勉強になり、何十年ぶりかの松島も懐かしく眺めたが、やはり“三陸海岸(陸中海岸)”とは別物である。三陸海岸の素朴で強烈な美しさに比して、何か人工的、観光地的においが強く、最後を飾るには物足りない。
 天候の所為もあっただろう。前2日は快晴、3日目は曇りのち雨で、天も「あまり欲張らずに早くお帰りなさい」と言っているかに見えた。なんと言っても松島湾は汚れていて、今や「日本三景」などには入らないのではないかとさえ思えた。しかし、今回訪ねた他の何処よりも人が多く、観光地というのに疑問を持った。みんな何を求めているのだろうかと思うと、無意味なお節介とはいえ「皆さん、もっときれいなところがたくさんあるよ」と教えたくなった。
 以下、登米と松島の写真をいくつか並べておく。

  登米の能舞台
    明治の警察署
      
          明治時代建築の小学校

 
            
     


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