旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

民意を反映しない民主党代表選の不思議

2010-09-01 10:38:58 | 政治経済

 

 二転三転しながら民主党代表選が始まった。いずれにせよ国民不在、国民生活無視の権力闘争であるので、どうなっても構わないが、ここ一年踊らされてきた国民こそ迷惑だ。
 一年前、長かった自民党政治、財政破綻や貧困を招いた自公政治からの脱却、政権交代を実現したかに見えた国民は歓喜した。そこには感動すら渦巻いた。
 ところが、その政権交代を“小沢という男を抱えた民主党”で実現することになったところに国民の不幸があった。新しい政治を期待した国民は、その日から「政治とカネ」、「権力闘争(政治資金を握る幹事長の奪い合い)」に見舞われた。民主党の中には、それなりの立派な政治家もいると思うが、それらは後背に影薄く、専ら小沢一郎を巡る「カネと権力」の問題が現出。
 その極みが、今回の代表選となって現れたのであろう。

 その中で1番不思議なことは、各紙、各機関の世論調査では「首相に相応しい人(消極的意味も含めて)」は圧倒的に菅直人となっており、小沢一郎とするのは10数%に過ぎないが、国会議員の支持票では小沢が勝る、とされていることである。つまり国会議員の意思は「民意を反映していない」ということのようだ。
 いわゆる永田町の力学で、自分の身の保全(つまり次の選挙で勝てるかどうか)のために、有利な方に動くのだろう。力、つまりカネと権力にすがるのだろう。そこには国民生活のために役立とうなんていう気は全くなさそうだ。
 そのような代表選に何の意義も感じないが、ただ、決着をつけて“小沢の政党”勢力を明確にして欲しい。その勢力がどこと結びつこうが勝手であり、少なくとも国民は、その勢力と手を切った“新しい勢力”と、もう一度「脱自民」の、真の政権交代に挑戦しなければならないことだけは事実であろう。


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