旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

息子のマンションを訪ねる

2010-01-17 13:56:23 | 時局雑感

 

 昨年暮れに新しいマンションに転居した報を受けていたが、ようやくその息子の新居を訪ねることになった。親友S君を呼ぶのでついでに来ないか、と言うのでワイフと娘も行くことになり、計らずも家族新年会のようなことになった。息子の友人との間に割り込んだ家族会であるが、楽しい会であった。
 酒も「獺祭」と「まんさくの花」を持ち込み、S君が「出羽桜」を持ってきたので、申し分ない酒盛りとなった。

       

 それはさておき、息子の新居には驚いた。永福町駅に至近な位置にある「3LDK」と立派なものである。以前にも書いたが、息子は定職は無いがアルバイトをしながら目白大学3年に在籍する43歳の男だ。作曲をやる彼女と共稼ぎだからできるのであろうが、こんな立派なマンションに住もうとする生活意欲に驚いた。
 世の中では、若者たちの生活意欲の無さが問題になっている。息子は最早若者の中には入らないのだろうが、30歳前後から20代にかけて「嫌消費」という現象があるという。出来るだけ物は買わない。車も要らない、海外旅行など行かない、というより外国旅行など嫌だという現象のようだ。
 今朝の10チャンネル政治討論で、「外務省の職員にアンケートをとったところ外国に行きたくないという人が大半であった」という話で大笑いをしていた。水泳部の人間が泳ぎは嫌いだと言っているようなものではないか、と言うわけだ。

 このような意欲減退社会の中で、まあ少しでも広い部屋に住もうという意欲を持っているだけでもいいのではないか。
 暗いニュースの中で一つ光明を見た思いであった。
                           


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