旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

純米酒は高価(たかい)か?

2007-07-19 21:43:16 | 

 

 純米酒への傾斜が、酒を特定の層の飲み物としていくことはないか?(前回ブログ)
 これはあまり考えなかったことであった。本物の日本酒を追求すれば、その先は当然のこととして純米酒に到達する。しかし、それは高価な酒を求めることであり、それだけに国酒としての日本酒を一般国民から遠ざけていくことになるのか・・・・・?
 それは私の本意ではない。一貫して純米酒(本来の日本酒)を追い求めてきたが、それに比例して一般日本国民から離れていくとしたら、これは正に本末転倒である。

 ところで、純米酒は、果たして高価(たかい)か?
 わが純米酒普及推進委員会の事務局を勤めているフルネット社が出版した『2000円台の旨い酒』という本によれば、一升二千円台で素晴らしい酒がごまんとある。この本には本醸造酒も載っているが、少なくとも二千五百円未満で、どこにも負けない、世界に出して引けをとらない純米酒特別純米酒純米吟醸山廃・生もと純米などなどが並んでいる。
 普通の人は、「晩酌で2合」が平均ではないか?(私も、普通の晩酌は2合である) とすれば、一升で5日、月6升となり、一升2500円なら「月の酒代は1万5千」である。前述したように「世界に比肩する日本酒」を飲んで月1万5千円は、はたして高いか?
 ちょっとハメをはずせば、一晩か二晩で使うかもしれない金額を、果たして「高い」と評価するか? ニセモノ、混ぜモノ酒を飲みながら高額を払っていることを考えれば、決して高くないのではないか?
 ただ、「月1万5千円の酒代」は、ワーキングプアの人たちのことなどを考えると、胸が痛むのであるが・・・・・・
                                         
                     


投票ボタン

blogram投票ボタン