桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

人権賞

2023-01-11 | Weblog
今日は東京弁護士会の人権賞受賞式だった。
推薦文を書いてくださった周防監督、布川弁護団の谷萩先生、山本先生も来てくださったのだから有り難い限りだ。わざわざ来て頂くなんて申し訳ない思いだった。
本当に自分が人権賞に相応しいことをして来たのか、ただ身に及んだ火の粉を払うことに力を尽くして来ただけのような気がする。
自らの体験を語ること、唄うこと、表現すること、そういう意味では、少し冤罪仲間とは違った物があったかも知れないが、仲間たちは誰もが必死に闘い、声を上げている。
今日の受賞は仲間を代表して頂いたモノかも知れないが、だからこそ、これからも上げ得る声を上げて頑張ろうという気持ちになる今日だった。
飯塚事件の久間夫人から仕事を辞めて寂しい正月だとのメールが来ていたせいか、感情が高ぶって涙を流してしまった。
今日の受賞は、結婚以来、黙って俺のやりたいようにやらせてくれた恵子さんのお陰もある。半分は、彼女のモノだね。