桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

意味不明

2022-03-03 | Weblog
名張事件棄却決定での弁護団による記者会見が始まった。
弁護団は最高裁判所に特別抗告をする宣言をしたが、棄却決定の中身を聞いて呆れるばかりだ。
何よりもの開始決定の確信であった「2種類糊の発見と証明」は、何と、鑑定をされた教授の「説明が納得行かない」として否定したのだと。
その細かい説明は書かないが、鑑定で示された反応画像と実験の反応画像に違いがあることで鑑定は信用出来ないと言うらしい。その反応画像の形の違いは糊の中に含まれる成分質量の違いが形の違いになるだけのことで、反応があったことが糊の存在を示すことを無視した判断だと言う。
鑑定教授の説明が無いとかも、何度か難癖を付けるらしいが、ならば証人尋問をしたり、質問して確認すれば良いのに鑑定教授に問いもせずに「説明していない」と言うのは審理不尽も甚だしいものだった。
弁護団は怒りを以て決定を説明したが、本当に、こんな不当な決定が許されてはならない。
闘いは、これからだ。

激しい怒りと虚脱

2022-03-03 | Weblog
名張事件再審請求は、またも不当な決定で棄却された。
全く信じられない。
これまで弁護団は、無罪判決を逆転有罪判決に導いた検察と御用学者によるブドウ酒銓歯型鑑定は、奥西さんと一致させるために倍率を操作したでっち上げの捏造鑑定だと証明した。それだけではなくて、奥西さん以外の犯行を示すブドウ酒の2度開け行為の証明を解明したし、今度の再審請求では毒ブドウ酒の封緘紙には2種類の糊が使われていることも解明した。
誰かが開封して毒を入れて糊で封をしたことを証明したのだ。
更に、事件当時、被害を受けた人たちの供述調書が開示されて「ブドウ酒には封緘紙が貼ってあった」と証言していることが明らかになり、封緘紙を切って毒を入れたとする奥西さんの自白が成立しないことも明らかになった。
それでも再審開始決定を出さないならば、裁判所の存在意義はあるのだろうか。他に、どんな証拠が必要だと言うのだろうか。
言葉がない。
このような判断が許されては裁判は成立しない。
このような判断を許してはならない。許されてはならない判断は、必ず覆せるし、覆さなければならないだろう。長年の努力を無にされた弁護団や支援者の想いを慰める言葉も無いが、負けてはいられない。
珍しい虚脱感の中で闘うしかない想いを募らせているが、更に腹の立つことがあり、今日は、本当に叩きのめしてやろうと思った。
決定後、自転車に乗るオッサンが、早く弁護団は解散しろ、弁護団は帰れ❗と声を上げて行ったり、来たり。人の嘆きや怒り、悲しみを嘲笑する行為は許さないと怒った。
皆さんが止めなかったらは、きっと叩きのめしたなぁ。
あんな輩がいて、この日本だとは思うし、判ってるが、抑えられなかったなぁ。

満腹

2022-03-03 | Weblog

昨夜は、名古屋の支援者や東京から今日の名張事件決定に立ち会うために来た人たちと蕎麦懐石の店へ行った。
この前も行って、その独創的な創作料理を満喫したが、昨夜も、大満足の満腹だった。
写真を2枚、添えるが、料理ごとに撮るはすだった予定は、その美味さを忘れてしまった。
最初のはユバや大豆の焼鳥風、野菜で作られたハンバーグなどだ。
松茸の土瓶蒸や薩摩芋での団子めいた揚物など、絶品だったなぁ。
最後は、初物の西瓜❗まさか、この季節に西瓜とはビックリだったなぁ。