桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

感謝状だって

2015-10-02 | Weblog
沢口靖子は「科捜研の女」というテレビ番組で主役を演じているが、その功績で警察から感謝状を貰ったらしい。
俺は、その手の警察番組は、一切見ないので判らないけども、科捜研が捜査で活躍して、正義と真実を護るという作り話なんだよね?科捜研が、捜査首脳などの指示に基づいて、真実を歪めた鑑定を行う、という内容じゃないよね?
ならば、現実の科捜研を描いたドラマじゃない。現実の科捜研を伝えず、社会に警察の幻想を振り撒くドラマでしかない。
科捜研を自由に操り、あるときは鑑定を歪め、あるモノを無いかのようにしたり、無いモノをあるかのようにして、証拠をでっち上げるのが、今の警察だ。科捜研の実態だ。だからこそ、あるがままに真実の証拠を探しだすように描いたドラマである「科捜研の女」は、警察神話を社会に広げるモノとして利用したいために、今度の感謝状になったのだろうな。
くだらない!

詰め腹?

2015-10-02 | Weblog
園部典生検事、俺のブログで、これまで何度、書いたろうか。
前回は、旭川検事正から最高検に戻ったことと、俺の国賠裁判ど証人喚問申請をしたことで書いた。
今日の新聞に検察庁人事が発表されたが「辞職、園部典生」とあった。
なぜ、定年前に辞めたのだろうか。
もしかして、我々が証人喚問したことで「園部君、まあ裁判所のことだから、君を証人喚問することはないと思うが、万が一に認められると、検察庁として、現職検事が喚問されるのは好ましくないんだよ。君も知ってる通り、布川事件の自白テープ問題では、検察庁に責任はないと主張してる。君が出廷して、正直に語ることも、嘘を語ることも、どっちにしても困ることになるんだ」なんて言われたのだろうか。
同じ人事には、我々の第二次再審請求裁判で、園部検事の転任後を継いだ、西村検事の栄転辞令もあった。園部検事は、布川事件の再審開始を導いた功労者だ。警察が偽証して隠した自白テープ(1本目)を開示したし、事件現場で採取された髪の毛の鑑定書問題では、裁判所に「存在しない」と嘘の回答書を提出した後、すぐに存在することが照明したことで、裁判官の心証を変えてくれた。可もなく不可もなく、何もしなかった西村検事は栄転、園部検事は辞職、何だが園部さんが気の毒になった朝だ。

村木厚子さんを最高裁判事に!!

2015-10-02 | Weblog
厚労省の局長時代に、郵便不正事件に巻き込まれて、冤罪を体験した村木厚子さんは、その後、事務次官を務められたが、今回の人事で退官した。
俺は、高級官僚は、みんなが自分の天下り先を得るため、税金を自分の利益のために使う連中だと思っていた。でも、村木さんが冤罪仲間になったことで、彼女の書籍を読んでみたらば、彼女は国民の利益を第一に考える、実に真面目な方だと知った。
村木厚子さんのような官僚ばかりならば、この日本は、もっとマシな国になるだろうと思うが、俺は、村木さんの真面目さ、誠実さ、聡明さ、そして、冤罪を体験した事実は、誰よりも最高裁判事に相応しいと思うが、どうだろうか。
村木厚子さんを最高裁判事に!!