桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

鹿児島パート2

2006-10-20 | Weblog
 初鹿児島、初桜島でしたが、残念ながら「煙霧」と呼ぶ気象現象でベールを被ってました。

桜島はデカイ!あんなに目の前にあるとは!しかも陸続きだし、人が住んでいたり、無知な私は驚きばかりでした。

鹿児島

2006-10-20 | Weblog
 布川事件の前に「再審開始決定」を得ながら、高裁で逆転されて勝てなかった大崎事件。今回は、その現地調査に参加しての鹿児島入り。鹿児島からフェリーで桜島に渡り、2時間半。大崎町は想像以上に大きく、しかも遠かった!

 もう79才になる原口さん。一日も早く再審を実現しなければならないのに、全く法の精神を失った裁判官に負けた大崎事件。
そのひどさを、今度の現地調査でしっかりと見て来ました。

 被害者は事故死。
酔って深い側溝に自転車で落下した際に頸椎損傷をした事故死。

 それを「殺した」と錯覚した人たちが死体を堆肥の中に隠した。話は単純なのに、歪んだ思考が性癖の警察が家族の殺人事件にデッチ上げたものです。

 何で証拠が無視されて「自白」で有罪にされるのか、余りにヒドイ裁判の実態を大崎事件現地調査でも知らされ、もっと社会に向かって声を上げなければならない!という思いを強くして帰って来ました。