桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

飛鳥へ

2006-07-17 | Weblog
 梅雨空が戻り、朝から雨。
外に出るのが億劫でしたが、石舞台と最古の仏像がある飛鳥寺へ行くことにしました。
橿原神宮駅に着けば雨は止み、また降りだして、昼食を食べ終えれば止みという具合の定番。さして雨に困ることなく見学できました。

 蘇我馬子墓説が有力で、その後の歴史から権力に破壊されたものらしい石舞台。

 そこに権力が存在して造られ、幾多の辛酸を身に刻んで今も立ち続ける飛鳥大仏。

 飛鳥は色々なことを考えさせてくれます。
風景は穏やかで優しくて、何時間でもいたい気持ちでした。
そういえば獄中で愛読した「橋のない川」の舞台は奈良だったと思い出したらば、今度は時間をかけてじっくり見たい、そうしなければ飛鳥の歴史に触れられないと判りました。

 妻は京都から水戸へ。私は奈良に戻って活動へ。
奈良での休日は束の間の夫婦の時間でした。