6月に太田鉄道様から頂いた、103系中央線色車体4両の増結がようやく完成しました。
サハ103、2両・モハ102・モハ103の下まり製作と、連結器の交換、台車取り付け、基礎となる下枠の選定が作業内容です。
7月にホビーセンターKATOで必要になる部品を購入しましたが、103系の下回りの在庫がないのでサハ・モハ102は他の形式の下枠を流用することになります。
唯一モハ103に使用できたのが115系でしたので、これは室内ガラスの一部削除で簡単にはめ込む事ができました。PS16はKATO製の取り付け脚が当時のものとは配置が違うので、取り付け脚が同じグリーンマックス製を使用しました。
サハは鉄コレの室内灯化のために用意していた231系の物があるので使うことにしました。このままでは使えないので余計な機器を削除。床板の厚み(幅が微妙に広い)で車体内に入りにくいので、薄削りをしてこちらも嵌りにくい端のほうの窓ガラス下部を除去しています。
今回一番手が掛かるのがモハ102です。一つずつ部品を貼るには元の床下機器を前部切除しないとならないのですが、そうなるとかなり床板に穴が空いて見栄えが悪くなります。そこでこの編成が組み込まれるTOMIXのモハ102の床下をコピーすることにしました。
床板内側に型材が流れないようにテーピング処理しました。
KATOケースを使用して型を作りました。硬化まで12時間程かかりますが、無事に型が取れました。テープを貼っていたので型材が下まで回り込まなかったので原板の掘り出しが楽です。
切り出した後の出来を見てみるとしっかり型が取れていて、原板の取り出しによる崩れはないようです。
型にポリウレタン樹脂AとBを同量混ぜ撹拌して流し込みます。即硬化タイプなので硬化が始まる撹拌後1分以内に処理しなくてはいけませんが、硬化時間が早いのですぐにコピーが出来るので便利です。
余分な両端を切断して床下機器だけにします。
このまま床下に貼り付けが出来ないので、ここからはひたすら厚み削り作業です。
床下に貼るにはできる限り薄くしないといけません。削りながら床板に当てて高さを確認です。
本当は一つずつ機器を切断して貼り付けたほうが楽ですが、接着面が少ないのでぶつけたときに落下するのが嫌なので全体で接着する方を選択しました。コピーしたものは幅が製品のままですから、貼り付ける床板と大きさが若干違い、接着剤を端までつける事が出来ないので、機器ギリギリまで周囲を削り落としました。見た目は悪くなりますがこれでしっかり接着剤が塗れます。
仕上げは床下機器の塗装です。サハの種車の機器の色はグレーに近いので塗り直しておきます。
TOMIXの連結器は太田鉄道様がKATO製電連に交換されています。種車は電連のないタイプがついていますのでこのままでは連結ができないので交換しました。
これで高運転台の103系10連化が完了して中央線グループに編入されました。
太田鉄道様のご支援に感謝いたします。