したい時には親はなし、とはよく聞く話。それは分かっているつもりではいる。ただ親を亡くした経験がないので本当に? との思いもある。父親が胆管がんと診断されて2年が経った。その際も冷たいようだけれど高齢だしいつかはそうなるのだから(命には限りがある)仕方がない、と思った。けれどそれをそのままには受け入れがたい母親と姉は懸命になって(これは端からみての感想)父を助け悔いのないようにと過ごしているように見受けられる。根が冷たいのか正直なところ全く懸命にはなれない。元から世のため人のためが苦手な性分。自分が良ければそれでいい、とまでは言い切れないが多少その思いはある。それに弱っていく父の姿を見るのも辛い。現実逃避はずるい? のかなぁ。がんの影響よりも年齢からくるものと脳梗塞の影響でだんだんと脳の働きが弱っていく親と接するのは嫌だ。これは誰もが思うことなのじゃないかしら。ずるいには違いないけどね。自分の親なのだからしゃーないじゃんとも思うけどこれは義務? なのか。命の終わり時の難しさを改めて思う。それに子を産むのも若いからこその技だよね。いつかは必ず死ぬし誰かが悲しんだり苦しんだりするのを考えたら命を誕生させることに臆病になると思う。あれは間違いなく若気の至りだ。
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