スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

天皇賞(春)&ふたつの側面

2014-05-04 19:03:07 | 中央競馬
 イギリスから1頭が遠征してきた第149回天皇賞(春)。シュタルケ騎手が負傷したためウインバリアシオンは武幸四郎騎手に変更。
 是が非でも逃げたいという馬はいませんでしたが,先行して粘る競馬が身上のサトノノブレスの先導は予想されていた通り。最初はサイレントメロディが続いていましたが,1周目の正面でラストインパクトが動いたのを機に隊列に変動が生じ,アスカクリチャンが2番手,ヒットザターゲットが3番手となり,少し開いてラストインパクト。さらに開いてサイレントメロディ,アドマイヤフライト,レッドカドー,フェノーメノとなりました。最初の1000mは61秒7のスローペースですが,わりと一貫したラップでした。
 ウインバリアシオン,キズナ,出遅れたゴールドシップは後方待機。最初に動いたのはウインバリアシオンで,これが直線で先頭に立とうかというところ,インで控えていたフェノーメノが捌いてその内から伸び,こちらがウインバリアシオンを振り切って優勝。ウインバリアシオンはクビ差で2着。フェノーメノの後ろのインで控えていたホッコーブレーヴが,後を追うように末脚を発揮,ウインバリアシオンの外からきわどく迫ってハナ差の3着。
 優勝したフェノーメノは昨年の天皇賞(春)を勝っていて連覇で大レース2勝目。昨秋はレースを使えず,3月の日経賞で復帰。久々が影響して5着に敗れていたものの,体調が上向けば巻き返せる力がある馬で,人気は落としていましたが順当といってもよい勝利だと思います。高速馬場にも対応できますし,長距離の適性も高そうです。父はステイゴールド。Fenomenoはポルトガル語で現象。
 騎乗した蛯名正義騎手は先々週の皐月賞に続いての大レース制覇。第125回,第147回を制していて天皇賞(春)は連覇で3勝目。第114回も勝っていて天皇賞は4勝目。管理している戸田博文調教師は昨年の天皇賞(春)以来の大レース制覇。天皇賞(春)連覇で天皇賞2勝目。

 個物res singularisは,それが有限であるということを理由としては,無限様態と切断されません。このことが有する意味と,垂直と水平という因果性の峻別は,大いに関係しています。つまり垂直の因果性というのは事物,res singularisも含めた事物の無限性の根拠になります。そして水平の因果性は,res singularisの有限性の根拠になるのです。いい換えれば,無限様態というのはres singularisの無限性の根拠であり,有限様態というのはres singularisの有限性の根拠なのです。このことから分かるように,無限様態をres singularisであると措定することにより,res singularis自体に無限性と有限性のふたつの側面があるということが帰結してくるのです。
 これは朝倉が『個と無限』から読み取った解釈で,実際に佐藤の考え方を正確に反映しているのかどうかは僕には分からないです。ただ,朝倉が解釈したこの事柄,すなわちres singularisには無限性の側面と有限性の側面のふたつがあるという主張については,僕も同意します。第二部定義七からして,res singularisは有限であるのですが,同時にその有限性は無限性を含んでいる,というか僕の考え方からより正確にいうなら,その有限性は無限性に含まれているのです。ただ,朝倉が解釈した佐藤の考察が,無限様態をres singularisと規定することによって帰結するのに対して,僕は逆に,res singularisを無限に類するものと規定することによって,同一の結論を導出するという点で,相違があります。僕の導出方法およびその根拠については,今回の考察の最後の部分で説明します。
 朝倉が佐藤のこの主張を評価する理由は,一般に無限であるものと有限であるものとの関係を,とてもスムーズに説明することができるという点にあります。そして説明がスムーズであるという点に関しては,やはり僕も同意します。というのも,スピノザの哲学における無限と有限は,一般論とは異なった意味合いがあると僕には思えるからです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハイデルベルク大学教授&朝... | トップ | 農林水産大臣賞典かしわ記念... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中央競馬」カテゴリの最新記事