analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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チョークコイルについて

2020-03-07 00:03:10 | トランス

ふと思い出した。

どこかのHPで「インダクタンスは電流に比例する」。これが引っかかるので検討してみよう。

 

電磁誘導とは、

導体に流れる電流が時間的に変化する場合には、わずかではあるが変化の割合に応じて抵抗とは別の電圧降下が生じる。導体がコイル状になっている場合には、この電圧降下はかなり大きくなり、無視できなくなる。

v(t)=N×dΦ(t)÷d(t)

v(t):コイルの両端に生じる電圧

N:コイルの巻き数

dΦ:磁束(磁力線の数)

t:時間

 

以降は予測だが、インダクタンスが発生するには電流値と巻線・コアの大きさが関係する、インダクタンスが発生すると交流の抵抗になる。

とすると、チョークには適正な電流値があるのではないか?

 

今掛かっているプリのCfD‐7.3は、片チャンネル35mAほど。ここに使っているチョークはPMC‐813なので許容電流は130mA。まあ、許容なので定格では無いのだが、許容の約4分の一は小さすぎ?

フォノイコのPhfD‐5も同じ。こいつも片チャンネル30mAほどのところ、KA‐5120(120mA)を使っているので約四分の一。もう一個のKA‐2830は30mAなので良いところかもしれない。

パワーアンプのMfD‐3.2では、元のチョークは200mAでここは130mAほど流れている。余裕はあるが、発熱が結構あるので良いところなのでは無いか?

電圧増幅段のチョークはPMC‐813なので130mAのところに2mAほど?しか流してない。

 

チョークに必要な電流より小さなものしか流してないとすると、インダクタンスが発生せずただの素通し?チョークの働きなしてない?と思ったのだが、フォノイコの元設計のMJ誌を開いたら、120mA(KA‐5120)を使っていた。ガックシ。

パワーとフォノは今のところは特に問題無いと思う。けどプリのハムはこの辺が原因なのかなと思うので小さなものに換えてみるか。

ちょっと疑問はトランスの場合、小電圧でも変換してるんだよな。インダクタンスは発生してるんだが、大体低域で140H、とかなんだが、これって小さい方が良いのかな?

 

 

ではインダクタンスの値はどうやって決めるか?

これがまた探せれなかった。なにやらめんどくさい計算なんだとか。

ひとつ、

電圧6.3V × 電源周波数50Hz × 両波整流2 × インダクタンス5H =3150Ω(交流)

という計算が見つかった。

それだけ。

ここは、慣習で1~10H、ということで行こう。

 

 

もう一つ、巻き始めと巻き終わりをどうするか?

これに付いては特に区別はしてないようだ。

厳密には有るらしいが、実際問題無いとのこと。

某変圧器屋では区別してるが、これは客の要望からとか。

しいて言えば、巻き終わりはシールドになる場合があるので電位の低い方にする。

 

真空管アンプって、トランスをどう使うか、だね。なんてね。

手持ちのチョーク。も一個づつ欲しかったな。

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