新しい提案がED様からあった。
U7出力分圧の抵抗620kΩ-82kΩ-620kΩの、620kΩ-82kΩ(上側とする)の間にU7下側グリッドへ接続、82kΩ-620kΩ(下側とする)の間にアースを接続。
そして5687のグリッド抵抗を外す。
高インピーダンスのノイズを拾いやすいグリッドに接続してる抵抗を整理する。
上側の620kΩ-82kΩの620kΩのところを可変抵抗器に換えた。
500kΩ位とのことらしいが、これは私の間違った接続のオシロ表示からの数値らしい。
250kΩの可変抵抗器に300kΩの固定抵抗を繋いで置き換えた。
1kHzを入れて可変抵抗器を調整したが、揃い切らない。
固定抵抗を300kΩから680kΩに変更。
可変抵抗器を調整しながら上側と下側で交流電圧を測ったところ、大体0.5V程になった。意外と小さい。
ここで可変抵抗器を外して抵抗値を測ったら、900kΩとなった。こんなに高いか。
合わせてNFBを復活させてみた。可変抵抗に470pを抱かせ、OPTにも一次側に高域補正、二次側に終端抵抗を取り敢えず600Ωを取り付け。
これで10dBのNFBになるはず。
これで音出し。
トランジスタアンプの感じになった。躍動感の無い平面な音。ヤマハのAX-1200を思い出す。
以下ぐだぐだと。
これを固定抵抗器に変えるのに難儀した。こんな高抵抗なもの、手持ちに無い。
900kΩ(上側)と、82kΩ-620kΩ(下側)の計702kΩ。比率で言えば1:0,77.
上側を680kΩにしたら、下側はいくらになるか?523kΩ。これから82kΩを引くと441kΩ。
441kΩか。どうやって合成するか。250kΩと200kΩ直列で・・・。1.2MΩと680kΩ並列で・・・。
ここで抵抗器二つにしたら、折角外したグリッド抵抗の意味が無くなる。
それに測った900kΩを680kΩに換えたら82kΩも替えないと比率が変わってしまう。
比率が変わると言えば、82kΩの下側はアースに変更した。信号の一部をアースに流すと、増幅にロスが・・・。
それにグリッド抵抗を調整して信号分圧・・・上と下でグリッド抵抗の値が揃ってない?上管と下管の動作違わないか?・・・それも含めてオートバランスなんだな。
ネットで「オートバランス」を調べたらこの上グリッド抵抗から下管グリッドへの配線、これがP-G帰還となる。しかも帰還は下側だけ。
この回路、知れば知るほど感覚的に合わない気がする。EL34PPをカソード結合型のプッシュとプルのバランスが気になりトランス型にしたのだった。
ちょっと気が萎えて来た。
散歩に行って頭を冷やそう。
途中で思いついた。NFBを6dBに下げよう。そのために信号を入れてみる。
ゲインは。
NFB外したゲインは
ここで6dBのNFBを掛けた場合ゲインは半分になるので出力電圧を半分になるようにNFBの可変抵抗を調整。
900kΩの抵抗は仕方ない。680kΩと220kΩを直列にして取付け。
これで音出し。
やっぱり大人しい。・・・けど何か違う。中音がきれいだ。楽器の前後感が凄い。
これが回路の効果かな?いや、判断はまだ早い。高音・低音がなくなった場合もこういう風になる。でも痩せた感じでは無いから期待は持てる。
こんなこメンドクサイ(最初は簡単なPPと思ってたくせに)回路なのに、音は良いんだよな。
ミューラード型のように、音が良くても回路が納得いかないと聴く気が失せてしまう。音が良くても測定値が良くならければこれもばらしてしまう。この三つが良くないと長くは聴けない。
前は何も考えないで、作って音が良ければ良かった。
今は眉間にしわ寄せて聴いてんだろうな。
どっちが楽しい?今はこんなだが、ある程度使いこなせたら・・・。
しかしなんでNFBを推奨する人がこんなに多いのか。私はNFBは否定派。これは私のスピーカーが国産で、躍動感の出ない感じの物だからだ。などと言い訳してるが、要は私にNFBを使いこなせる実力が無いのだ。
「裸特性の良くないアンプにNFBを掛けても良くならない」私にはイタイお言葉。
でも今思うと、NFBの音も悪くない。
一晩経っての感想だから間違いないだろう。
こうやって最近NFBも弄る機会が出来てきて、前の「ブラックボックス」よりは、蓋を開けてみた、ぐらいにはなったかな?