analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

三極管アンプ12 ハム対策

2019-04-23 00:05:23 | MfD‐6 (三極管アンプ)

ハム音が少し気になる。ハムバランスを調整しても残る。ヒーターハムより少しだけ高い「むー」という音。

ハムはそのうち無くなる、のだが、こいつは無くならない。

少し試してみる。

 

まずはチョークを追加。3Hではさすがに小さいかと思う。確か手持ちにSC5-150(5H)というのが有った。

こいつを12Ωの酸金抵抗と入れ替える。ハンダ付けに難儀したが何とか交換。

一緒にブリーダー抵抗を取り付けた。2Wの100kΩが無いので3Wの91kΩとした。

このチョークを取り付けるとき、配線を間違えた。初段ドロップの68kΩ抵抗とパラってしまったので、回路が分断、電圧が上がらなかった。直して再度電源オン、今度はコンセントプラグの片方のブレードしか刺さってなかった。どうした自分?

焦った。

再度起動して電圧測定。初段が異様に低い。と思ったら、負荷抵抗の後ろの電圧を前の電圧と思っていた。異様に低かったのだが、正確な位置を測ってもまだ低い。

 

ハムは、ほとんど変わらない。

それより初段のカソード電圧が1.2V程と大分下がってしまった。このチョーク、直流抵抗が85Ωと損失が大きい。

次に初段のドロップ抵抗68kΩを33kΩにした。これは設計に近い値(36kΩ)だ。

そしてブリーダー抵抗を1Wの100kΩとした。計算すると0.225Wなので大丈夫だと思う。カソードの電圧が上がらないのはこの為か?

これで電圧測定。何故か初段カソード電圧はあまり変わらない。1.3V程。

 

 

もうチョークは諦め、終段のドロップ抵抗を2Ωにしてみた。これで出力が少しでも上がればいいと思ったからだ。

初段カソードは1.8V程、もう少し欲しい気もするがここまで。

終段のカソードは63V程。前に戻った。

 

 

元のドロップ抵抗は小さくなったのだが、電圧はあまり変わらない。初段に関しては少し下がった。

これはブリーダーに1.5mAほど流れてるからかな?

このブリーダー抵抗、各素子が作動する前に回路に少し電流を流すものらしい。

電源オフでコンデンサに溜まった電荷を流すものだと思ってた。この回路はカソードに少し電荷が有るので電源オフ後すぐにはプレート等の電流が遮断されないと思ってた。すぐに電源電圧が下がるのだ。

目的が違った。

これを取っちゃえば初段の電圧が上がると思うのだが、そこまではもうやめておこう。

なんとなく気が済んだ。

 

 

それからアースも少し変えた。

入力端子と出力端子を繋いで、接地。これは故上杉氏が良くやった手法。私には無理が有った。

➡赤矢印 入力端子と出力端子の連結を外し、初段のアースをコンデンサに繋いだ。➡黒矢印

➡赤茶矢印は最終的に残した終段のドロップ抵抗。

 

 

三極管アンプ、この辺で許してやるか。

心なしかハムも小さくなった感じ。

それにしてもこの中音の解像度ってなんだ?

メインシステムで出ないかな?

300Bでプッシュプル?

今更・・・

多分低域の周波数は出ないと思う。

え?プッシュプルにすればよかった?

無い無い。。

・・・と思う。

このアンプは高能率の振動系の軽いスピーカーで威力を発揮。←低域を犠牲。

・・・と思う。

そのうちNS-690Ⅲを鳴らしてみるか。

 

 

ついでと言っちゃあ何だが、置き材を作ってみた。

このアンプ、真空管の高さが有るので逆さにできない。横に置いてゴロンとならないようOPTと床の間に挟みものを置く。コルクを使ってみたかったので角材を買ってきた。少し低いのでクッションとしてスポンジシートを貼り付けカット。

まあ、ドウデモいいのだが。

 

 

メインのDS-3000で鳴らしてみた。

前回はずいぶん細い音だと思ったが、密度が増した。

スピーカーの前にオワーっと音場が広がる。

とても純度が高い音、なのだが、まだ薄い。芯が無いというか、響きだけで聴いてる感じか。

高音は繊細だが、その上(もう少し高い周波数)が欲しい気がする。

低音も少し出てきたが、まだその下と量感が欲しい。

最初のパっと聴きと、今の感想は、メインのEL34PPmonoがブレイクスルーする前の、なんというか、良く出来た普通の音。メインはその先へ行ってしまった。

ハムは減った。音楽を聴いていて、曲間の無音部で「ムー」と聞こえてたのが気にならなくなった。

私は傍熱管が好きだ。やはりレンジが広い方が良い。

古典スピーカーも低音がもっと下まで伸びて、「ズン」が出れば、あるいは。

レンジと能率(軽やかさ)は両方無理だ。

思えば三極管シングルはEL34シングルにも似てる。

そりゃそうか、トランスも回路も似てるんだから。

じゃあ、大型のシングルトランスで、もっと電流流してやったらどうなの?

うちにはタムラのF5001が有る。あ、ありゃシングルの5kだ。だから買うやつ居なかったんか?

EL34PPmonoのPC6001電源トランスで組んだら・・・?

まあ、先の話だ。

三極管シングルアンプは上等なサブシステム用だな。

反論出るかな?

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