今回製作したアンプの構成は、
6SL7パラ
CCCB
LH150
3H250
U-808
ダイオード整流
錫メッキ樹脂・綿被覆線
SHIZUKI
カーボン抵抗。
くしくもプリのPR-300は内部配線を上記配線材に一部変更したもの。
CDは真空管+FETハイブリッド。
このアンプには作成には気を使った。メインのEL34PPmonoを超えるわけないのだけれども。・・・超えるのか?・・・超えてほしくないな・・・。
パーツは真空管ソケットになるべく直付けにせず、配線は最短距離をやめた。パーツは直接ソケットに取り付けてはいけないというのをどこかのHPで見たことがある。
Rchと電源トランスがちと近かったのが失敗。レイアウトはもう少し詰めれば小型化できたと思う。
それでもこの中音の透明感。EL34PPmono以上だ。古いCDを掛け、思わず「何か」思い出したことが有った。良く分からないが懐かしい何か。
メインアンプではこんなパーツを使ったら、抜けが悪くなる。しかしこのアンプではそれが無い。
三極管だからか?
シングルだからか?
不思議である。
パーツで音は変わらないという人は、こういうアンプを使ってるんだ。なるほど。
だが、不満点もある。高域の抜けの悪さか、空気感が無い。楽器のみ鳴っていて、雰囲気が無い。雰囲気というか気配のようなもの。低音も多分「ズン」が出ない。
要はナローなんだ。
旧式のナローの、能率の良いスピーカーには良いと思う。
しかし、DS-3000のような重いウーファーなどは鳴らせない。
私には合わないアンプなんだ。
じゃあ、なんで作った?
気が済んだ。
世には300Bを絶賛してる人が多い。出力は小さいが力がある。など、神話のような話。ほんとか?じゃあ作ってみよう。
もしかして、DS-3000を鳴らしちゃう?
いや、オーディオ専科で聴いた時も、こんな感じだった。あの時もスピーカーはDS-3000だった。
小さいスピーカーを小気味よく鳴らそう。
そう、高能率のSP-50なんかが良さそう。
少しハムが出る。バランサを調整して小さいところを探しても別の「ムー」というのが残る。
なぜ、マンラツ(8B ’59)、マツキントツシュ(MC75 ’61)は傍熱管にしたのか?
以降は低能率の近代スピーカーになることを予想してたのではないか?
そういう事なのか?そんな風に思う。
だとすると、DS-3000を鳴らすのに、直熱管シングルアンプではミスマッチ。
納得がいった。
あとで測定して見ようと思うが、出力が小さそうだ。
4Wほど?音量を上げるとクリップする。
まあ、ネットにある回路図を見てみると、プレート450Vなんてのもある。私のは360V。でも電流はそこそこ流れてんだよな。
不思議だわ。